KRCヘンク所属の日本代表FW伊東純也(29)は10日開催のリーグ戦でゴールを決めた。しかし、ベルント・シュトルク監督は途中交代直後の同選手の態度に不満を抱いているようだ。11日、ベルギーメディア『VOETBAL』が伝えている。
伊東純也は右サイドを主戦場にリーグ戦で2桁アシストをあげるなど好調を維持。その中で迎えたジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)最終節・セラン・ユナイテッド戦でも先発出場すると44分、スルーパスに反応してディフェンスラインの裏に抜け出し、相手ゴールキーパーとの1対1で冷静に流し込んで先制ゴールマークしている。
ただ、同選手はゴールネットを揺らす1分前にイエローカードを貰ったことにより、プレーオフ初戦を累積警告で出場停止となっている。そして68分にコンゴ民主共和国FWテオ・ボンゴンダ(26)との途中交代でベンチへ退く際には不満をあらわにしていた。
この伊東純也の態度について、シュトルク監督は試合後のメディアインタビューで「個人として優秀な選手はたくさんいるが、もっとチームのことを考えなければならない。イトウは(途中交代に)不満そうだったし、彼があのような反応を見せるのは他の選手にとってフェアではないと思ったから、彼と話をしなければならなかったんだ」
「彼はすでにイエローカードをもらっていた。それにテオ(・ボンゴンダ)もいい選手だから、試合に出すことにしたんだ。イトウは今日もプレーしたし、他の選手もベンチスタートに不満があったということだろう。彼らにもチャンスを与えなければならないし、そのことをイトウに説明しようとしたんだ」と苦言を呈している。
また、『VOETBAL』も伊東純也について「ヘンクの最も重要な選手の一人である。しかし、非常に勤勉なこの日本人は、セラン・ユナイテッド戦のピッチではネガティブな意味でも目立っていた」と説明している。
なお、KRCヘンクはセラン・ユナイテッド戦での勝利により、レギュラーシーズンを8位で終了。9位シント=トロイデンVV(STVV)と勝ち点51で並んだものの、得失点差により来季UEFAヨーロッパリーグ予選出場権をかけたプレーオフへの進出を決めている。
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