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吉田麻也、サンプドリア退団加速か!現地メディア「年俸維持での契約更新は…」

吉田麻也 写真:Getty Images

 日本代表DF吉田麻也(33)はFIFAワールドカップ・カタール大会出場を目指しているが、今季終了後にサンプドリアを退団する可能性が高まっているかもしれない。6日、サンプドリアの専門サイト『Club Doria46』が報じている。

 同選手は2020年1月にサウサンプトンからサンプドリアへ移籍。本来のパフォーマンスを発揮して出場機会を確保すると、2019/20シーズン終了後に買い取りオプション行使によりサンプドリアへの完全移籍する。そして昨季はセリエAで32試合に出場すると、今季も年明けまでリーグ戦ほぼ全試合で先発出場していたが、1月6日開催のセリエA第20節・カリアリ戦で右大腿部を負傷。先月中旬まで戦列を離れていた。

 サンプドリアは成績不振により1月中旬にロベルト・ダベルサ監督を解任してマルコ・ジャンパオロ氏を招へい。吉田麻也は復帰後、新監督のもとでリーグ戦2試合に先発出場していたが、20日開催のセリエA第30節・ヴェネツィア戦でスタメン落ち。チームは残留争いのライバルとの直接対決で2-0と勝利していた。そして代表ウィーク明けの今月3日開催の第31節・ローマ戦でも吉田麻也はベンチスタートとなり、後半途中から出場している。

 吉田麻也とサンプドリアの契約が今年6月までとなっているが、今月6日時点では契約延長の公式発表が行われていない。その中、『Club Doria46』は「サンプドリアの移籍市場、ヨシダはシーズン終了後にサヨナラを告げる?」という見出しのもと「マルコ・ジャンパオロは、(オマー・)コリーと(アレックス・)フェラーリのセンターバックコンビを信頼している。ヨシダの序列は下がっており、1カ月半の負傷離脱は助けにならなかった」と同選手の現状を説明している。

 また、吉田麻也が直近のリーグ戦2試合を欠場したことについて「ここ2年間はつねにスタメンだったが、シーズン終盤(でのスタメン落ち)は将来についての選択が決定的になる可能性がある」と解説。同選手が年俸100万ユーロ(約1億3000万円)を受け取っていることや今年に入ってフィジカル面で問題を抱えたことを指摘した上で「サンプドリアは同額での契約更新を望んでいない」と主張している。

 なお、サンプドリアは吉田麻也のほかに元イタリア代表FWファビオ・クアリャレッラ(39)、スウェーデン代表MFアルビン・エクダル(32)との契約も今季終了後に満了を迎える。いまだにベテラン選手との契約延長交渉が完了していないだけに、引き続き吉田麻也の動向に注目が集まる。