日本代表をカタールW杯出場に導いたMF三笘薫(24)は、以前から今季終了後のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン復帰、プレミアリーグ挑戦が噂されている。その中、ベルギーサッカーに精通するジャーナリストが、同選手のプレーがプレミアリーグで通用する可能性について語った。30日、英紙『アーガス』が伝えている。
三笘薫は明治安田生命J1リーグの川崎フロンターレで活躍すると、昨年8月に東京五輪男子サッカー競技でプレーした後にプレミアリーグのブライトンへ完全移籍。労働許可証が発行されずロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに加わると、昨年10月のハットトリックを皮切りに鮮烈なパフォーマンスを披露。年明けの練習試合で足首を負傷して約1カ月間戦列を離れていたが、先月26日のKASオイペン戦から4試合つづけてピッチに立ち、チームを上位4クラブによるプレーオフ出場へ導いている。
また今月下旬には日本代表に招集されると、24日開催のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選のオーストラリア戦で2ゴールをマーク。代表チームをW杯本大会出場に導いているほか、29日のベトナム戦でもフル出場している。
そんな三笘薫に対しては、ブライトンのサポーターが同選手の復帰を望んでいると昨年11月にイギリス・ブライトンの地元メディア『サセックスライブ』が報道。また、ブライトンの幹部からも同選手のパフォーマンスを高く評価するコメントが飛び出していた。
その中、ベルギー国内のサッカージャーナリストであるトーマス・カミ氏が『アーガス』のインタビューに対応。カミ氏は三笘薫が活躍している要因を聞かれると「ミトマはウニオンで本当によくやっている。移籍当初は日本語しか話せなかったので、環境に慣れるのに少し時間が必要だった。それから英語のレッスンを受けると、チームメイトやスタッフともっとコミュニケーションが取れるようになったんだ」
「何試合か途中出場した後、彼はユニオンにとって重要なレギュラーになった。途中出場でも違いを生み出すことができる。彼がプレーすれば、すべてが可能になることを誰もが知っているよ」
「彼のプレースピードは速く、ドリブルも得意だ。フィニッシュの形もなかなか良い。それに自分の好きな仕事でないけど、守備をすることに抵抗もない」と説明。異国での環境に慣れるための努力や限られた出場機会で結果を残したことが飛躍につながったという見解を示す。
そしてプレミアリーグで活躍できる可能性について「プレミアリーグで成功するかもしれないと私は思っているよ。彼はすでにユニオンで本当に良いものを見せているが、もちろんプレミアリーグはまったく別次元だ」
「ブライトンでもユニオンに加入した時と同じように、途中出場からのスタートになるだろう。出場した時に印象を与えて、最終的に先発メンバーの一角を定着するようにならないといけないね。もちろん簡単なことではないよ」とコメント。ベルギー移籍時と同じようなプロセスを踏みことになると主張している。
なお、『アーガス』は三笘薫がブライトンに復帰する可能性について「2試合に出場して日本代表としてプレーするようになったので、イギリス国内でプレーするための労働許可証を確保することができるはずだ」と説明。同選手が森保一監督のもとで今後多くの出場機会を得ると予想した上で、今季終了後のブライトン復帰が可能という見方を示している。
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