明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸で昨季までプレーしていたトーマス・フェルマーレン氏(36)が現役引退を決断した理由やベルギー代表コーチ就任の背景を明かした。17日、ベルギーメディア『sporza』が伝えている。
フェルマーレンはアヤックス、アーセナル、バルセロナ、ローマをへて、2019年7月にバルセロナからヴィッセル神戸へ完全移籍により加入。2019シーズンは天皇杯でラウンド16以降の全部4試合でフル出場し、クラブ史上初となるタイトル獲得に大きく貢献していた。
そして昨季はリーグ戦で22試合で先発出場してクラブに今季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権をもたらしていたが、昨年12月13日に退団が正式決定。母国クラブからの関心が噂されていたものの、今年1月22日にインスタグラムを通じて現役引退を表明するとともにベルギー代表のアシスタントコーチ就任を明かしていた。
そんなフェルマーレンは母国メディアのインタビューに応じた際、現役引退に至るまでの背景を聞かれると「難しい選択だったけど、自分の直感に耳を傾けたんだ。正しい決断だったよ。(ベルギー代表の)アシスタントコーチになるために引退したわけではないね。やめた直後にこのような役割を与えてもらって感謝している。ただ、それがなくても引退していただろうね」
「(昨年7月に)EUROを終えて日本に戻ったんだけど、その時には以前よりも体力的に厳しくなっていたのさ。(現役引退について)その時は考えてなるべく先延ばしにしようとしたんだけど、メンタル面では(自分の今後について)もっと長い間向き合ってきたんだ」と語っている。
また、ロベルト・マルティネス監督率いるベルギー代表のアシスタントコーチ就任について「代表監督(ロベルト・マルティネス)とは現役の時にも頻繁に連絡を取り合っていたんだ。彼は僕の状況を知っていたし、現役引退を決断した後にアシスタントコーチ就任の打診をしてきたのさ」
「ベルギー代表でのスタートは理想的な第一歩だよ。ここでは膨大なノウハウに囲まれているんだ。ここで学び、同時に自分の力を発揮することができればいいと思っている。代表チームに対して何かしら貢献しないといけないね」とコメント。
そして「日本でトレーニングをしたことがあるんだけど、よかったね。とても楽しかったよ」とヴィッセル神戸在籍時から指導者キャリアを歩むための準備をしていたことも明かした。
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