今月下旬開催のFIFAワールドカップ・カタール大会最終予選2試合にむけた日本代表メンバー発表では、アイントラハト・フランクフルト所属のMF鎌田大地(25)やPSVアイントホーフェン所属のMF堂安律(23)など一部選手の落選が物議を醸している。その中、ドイツ紙『キッカー』が17日、鎌田大地や堂安律らと同じく日本代表のメンバー外となったMF奥川雅也(25)の活躍ぶりを伝えている。
同選手は昨年1月末にオーストリア1部の強豪レッドブル・ザルツブルクからビーレフェルトへ移籍。昨季終盤からレギュラーに定着すると、今季もここまでリーグ戦26試合中24試合で先発出場。トップ下を主戦場としているが、直近数試合はサイドで起用されている。また、先月19日開催のブンデスリーガ第23節・ウニオン・ベルリン戦では今季9ゴール目をマークし、チームの勝利に貢献。好調を維持しているにもかかわらず、日本代表に招集されなかったことで日本国内のサッカーファンから驚きの声が上がっている。
そんな奥川雅也について『キッカー』は「オクガワは今シーズンここまで最も精度の高い選手として頭角を現している。すでにリーグ戦で8ゴールを挙げている彼は攻撃的ミッドフィルダーとして、かつてビーレフェルトに所属した偉大な選手の足跡をたどっている」と評価。フランク・パゲルスドルフ氏の11ゴール(1982/83シーズン)やデルロン・バックリー氏の15ゴール(2004/05シーズン)に匹敵するだけに結果を残すクオリティを兼ね備えていると主張している。
なお、ビーレフェルトはここまでリーグ戦26試合を終えて勝ち点25の獲得にとどまっており、2部自動降格圏の17位ヘルタ・ベルリンとはわずか2ポイント差となっている。
ビーレフェルトのクラブ史に名を刻むほどの活躍を見せている奥川雅也の日本代表選手が叶わなかったことを残念に思うファンが多い中、本人はブンデスリーガ残留争いにむけての戦いに集中していることだろう。
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