
リバプールのユルゲン・クロップ監督は、かつてブンデスリーガ(ドイツ1部)の名門ボルシア・ドルトムントで元日本代表MF香川真司(32)やポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(33)らの指導に当たっていた。そんなクロップ監督が当時のドルトムントを取り巻く状況について語った。19日、英紙『ミラー』が伝えている。
クロップ氏は2001年にマインツで現役引退と同時に監督に就任。いきなり指導者のキャリアをスタートすると、2008年から7シーズンにわたりドルトムントを率いている。そのドルトムントでは2010/11シーズンと2011/12シーズンにブンデスリーガのタイトルを獲得。2012/13シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)で決勝まで勝ち進んだものの、決勝でバイエルン・ミュンヘンに敗れて惜しくも優勝とはならなかった。また、香川真司も2010年夏から2シーズンにわたりドルトムントでプレー。加入1年目からすぐにレギュラーに定着するなど、クロップ監督から高い評価を得ていた。
そんなクロップ氏はリバプールでも2018/19シーズンにCL優勝を成し遂げるなど、着実に実績を積み重ねている。その中、同氏は『ミラー』の取材でドルトムントを率いた時のことを聞かれると「これまでの私の指導者キャリアでは、ありがたいことに傑出したチームがあった。2010/11、2011/12シーズンのドルトムントはやばかった」
「ただ、唯一の問題点はその勢いが2年間しか続かなかったことだ。そして、サッカー界はドルトムントの旅はもう十分長いんだから、今度はドルトムントから何人か引き抜こうとしていたんだ」とコメント。レバンドフスキや香川真司、元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェ(29)など複数選手がビッグクラブへ移籍したことにより失速したという見解を示している。
なお、香川真司は2012年6月にドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍。2012/13シーズンにプレミアリーグのタイトルを手に入れたものの、2013/14シーズンはデイビッド・モイーズ監督のもとで出場機会が減少。2014年夏に就任したルイ・ファン・ハール監督から構想外を告げられると、2014年8月31日にドルトムントへの復帰を果たしている。
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