FCシンシナティに所属する元日本代表MF久保裕也(28)はメジャーリーグサッカー(MLS)開幕を今月末に控える中、周囲からさらなる期待を寄せられているようだ。15日、FCシンシナティの専門サイト『Cincinnati Soccer Talk』が伝えている。
同選手はジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のKAAゲントやブンデスリーガのニュルンベルクなどでプレーした後、2020年1月にFCシンシナティへ加入。2021シーズンはヤープ・スタム元監督のもとボランチでレギュラーに定着したことで注目を集めると、監督交代後はポジションをウイングへ再転向。主力としてリーグ戦で29試合に先発出場していたが、チームはリーグ戦12連敗を喫するなど極度の成績不振を脱することができず、イースタン・カンファレンス最下位でシーズンを終えていた。
そんな久保裕也は今月3日の練習試合・フィラデルフィア・ユニオン戦で先発出場。0-1で迎えた38分にペナルティエリア手前で味方からパスを受けると、左足に持ち替えてシュートを放ち、ゴールマウス右隅を揺らしている。また15日開催の練習試合・ナッシュビル戦でも75分からピッチに立っているほか、パット・ヌーナン新監督は同選手をより攻撃的なポジションで起用する方針を打ち出している。
その中、『Cincinnati Soccer Talk』はFCシンシナティの2022シーズンの行方を占う上でカギとなる選手を紹介。『Cincinnati Soccer Talk』のスタッフのひとりが久保裕也の名前をあげるとともに「『6番(ボランチ)』としてのクボの成長は、昨シーズンの数少ない明るい話題のひとつだったね。彼はまわりの予想よりもずっと良いパフォーマンスを見せてくれた」
「ヌーナンがクボを少し前に出して『8番』のポジションで起用したことで守備面の負担は軽減される一方、ボールを前に運ぶという彼の得意なプレーが昨シーズンよりもできるようになる。すでにプレシーズンでゴールを決めているし、今シーズンは攻撃面でもっと大きな役割を果たすと期待しているよ」とコメントを残している。
なお、アメリカメディア『TOTAL SPORTAL』の報道によると、久保裕也とFCシンシナティの契約期間は2022年12月までであるほか、同選手の年間基本給は191万ドル(約2億2000万円)である。チーム内でも高給取りである久保裕也は昨季孤軍奮闘の活躍を見せていただけに、今季はさらなる飛躍が期待できそうだ。
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