横浜F・マリノスで昨季までアシスタントコーチを務めていたジョン・ハッチンソン氏が、Jリーガーのレベルの高さや若手選手の育成システムについて語った。14日、オーストラリアメディア『オプタス・スポーツ』が伝えている。
オーストラリア人のハッチンソン氏は2015年に現役を退くと、A級のUEFAプロライセンスを取得。2016年にAリーグ(オーストラリア1部)のセントラルコースト・マリナーズFCのコーチに就任して指導者キャリアをスタートする。2017年からはおよそ2年間にわたり、アメリカのシアトル・サウンダーズFCのリザーブチームでコーチや監督を歴任。その後、2019年に一度オーストラリア国内のクラブでコーチを務めた後、2020年は再びMLSのシアトル・サウンダーズに赴き、トップチームのコーチを務めていた。
そして昨年1月に横浜F・マリノスに招へいされると、アンジェ・ポステコグルー元監督の右腕としてチームの上位躍進に大きく貢献。ポステコグルーはスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)の強豪セルティックの指揮官に就任したため、昨年6月にチームを離れたが、松永英機暫定監督やケヴィン・マスカット現監督のもとでも引き続きチームを支えていた。
そんなハッチンソン氏は『オプタス・スポーツ』のインタビューに応じた際、Jリーグのレベルを問われると「Jリーグにはクオリティの高い選手がたくさんいる。マリノスにいた時、簡単な試合はひとつもなかった。どのクラブにも危険な選手がいたんだ」
「選手のスカウティングに関しては、彼らの持っている能力を見ることができたから常に素晴らしかったね。湘南のような降格を免れたクラブには、このまま行けばスターになれるような素晴らしい若手選手が3、4人いたのさ」と語っている。
また、Jリーグに将来有望な選手が多くいることについては「日本には様々なサッカー選手の育成方法がある。日本のクラブにはアカデミーチームがあるから、クラブは優秀な選手を発掘することができる」
「あと日本には全日制でサッカーを教える高校もあるんだ。マリノスは高校生の選手たち(の能力)を見極めるために、トレーニングに参加させることもある。高校の選手を我々のシステムに取り込んでいるのさ」
「それに大学のチームも存在する。大学にもサッカーのプログラムがあるし、プレシーズンに大学のチームと対戦すると、とてもいい選手がいる。中には大学からそのままJ1のクラブへ行く選手もいるんだ。クラブは選手がどこで育ったかなんて気にしないのさ」とコメント。Jリーガーになるためのルートが複数確立されていることを背景に挙げている。
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