Jリーグ 横浜F・マリノス

元横浜FMデゲネクに不安材料!?新天地の同僚から高評価も「サッカー以外のことだと…」

ミロシュ・デゲネク 写真:Getty Images

 かつて明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスでプレーしていたオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク(27)は、先月末にメジャーリーグサッカー(MLS)のコロンバス・クルーへ加入している。そのデゲネクはチームメイトからの期待を受ける一方でとある懸念点を指摘されたようだ。10日、米メディア『SB NATION』が伝えている。

 同選手は2017シーズンからおよそ1年半にわたり横浜F・マリノスでプレーすると、2018年7月にセルビア1部の強豪レッドスター・ベオグラードへ完全移籍。2019年1月から約半年間はサウジアラビア1部のアル・ヒラルでプレーしていたものの、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージに出場するなどレッドスター・ベオグラードの主力センターバックとして活躍していた。

 しかし、今季はリーグ戦21試合中わずか5試合の先発出場と出番が減少。先月10日にレッドスター・ベオグラードとの契約を解除すると、先月24日にコロンバス・クルーと2023シーズンまでの2年契約でサインを交わしている。

 そんなデゲネクについて、コロンバス・クルーに所属するガーナ代表DFジョナサン・メンサー(31)は「代表チームでの彼のプレーを見たよ。ディフェンスラインを統率しているのが分かるし、彼は僕たちにとって素晴らしい存在になるだろうね。彼ができるだけ早くこのリーグに慣れるように手助けをするつもりだよ」と語るなど、期待を寄せている。

 一方、アメリカ人DFジョシュ・ウィリアムズ(33)は「プレーを見る限り、ミロシュはハイレベルなセンターバックだね。彼は世界中でプレーしてきたから、(プレーのレベルについては)心配していない。サッカー以外のことだと(MLSの舞台は)おそらく慣れるのに一番難しい場所だよ」

 「アメリカはとても広大な国だから、土曜日にコロンバスで試合をした後、水曜日にサンノゼで試合をして、日曜日にコロンバスに戻るということもあり得るのさ」と言及。欧州クラブ在籍時よりも移動距離がはるかに長いことがプレー面に影響を及ぼす可能性があると主張している。

 アメリカ中東部に位置するオハイオ州のコロンバスから、西部カリフォルニア州のサンノゼまでは3300km離れている。デゲネクがレッドスター・ベオグラードの一員としてリバプールとのアウェイゲームに臨んだ時でも移動距離が片道2000kmであるだけに、長距離移動や開催地ごとに異なる気候環境にどう適応するかが成功のカギを握りそうだ。