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鎌田大地にフランクフルト幹部「伸びしろがある」ゴール以外でも評価ポイントが!

鎌田大地 写真提供: Gettyimages

 アイントラハト・フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地(25)は今月16日、ブンデスリーガ第19節・アウクスブルク戦で技ありゴールを決めたことにより、現地メディアから称賛を浴びている。その中、ドイツ紙『ビルト』は18日、ゴールシーン以外における同選手のパフォーマンスを高く評価した。

 鎌田大地は今夏プレミアリーグ移籍が噂されていたが、正式なオファーが届かずフランクフルトに残留。移籍が噂されていたこともあり、今季序盤は低調なパフォーマンスに終始していた。しかし、昨年10月から復調気配を見せると、10月21日開催のUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第3節・オリンピアコス戦以降は公式戦全試合で先発出場している。

 そして、同選手はアウクスブルク戦でもスタメンに抜てきされると前半22分、ショートカウンターの局面で前線に駆け上がるとペナルティエリア手前でパスを受ける。そして飛び出してきた相手GKを2タッチ目で交わして無人のゴールに流し込んでいる。

 先制ゴールをあげた鎌田大地は、ドイツ紙『キッカー』から「2」(ドイツでは1から6までの評価であり、数字が小さいほど高評価。及第点は「3」)と最高評価を受けるなど、現地メディアやサポーターから称賛を受けている。

 その中、『ビルト』はアイントラハト・フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)のコメントを紹介。クレシェ氏は鎌田大地のゴールシーンについて「ダイチは特に、あのようなターンでギャップを生み出すのが得意だ」とコメント。つづけて「ボールをたくさん奪えるようになった。それに彼は若いので、まだまだ伸びしろがある」と語っており、『ビルト』も「カマダが最も進歩したのは、ボールを追いかけてプレスをかけるようになった点だ。以前は臆病だったが、今は断固とした態度で堅実にプレーしている」と評している。

 アイントラハト・フランクフルトも今季序盤は2部降格圏手前に沈んでいたが、徐々に調子を上げると19試合終了時点で8位まで順位を上げている。攻撃陣の中心選手である鎌田大地のパフォーマンスが、チームの成績を左右するといっても過言ではないだろう。