明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスでヘッドコーチ(HC)を務めていたジョン・ハッチンソン氏が、横浜F・マリノス加入の舞台裏を明かした。14日、オーストラリアメディア『KEEP UP』が伝えている。
オーストラリア人のハッチンソン氏は2015年に現役を退くと、A級のUEFAプロライセンスを取得。2016年にAリーグ(オーストラリア1部)のセントラルコースト・マリナーズFCのコーチに就任して指導者キャリアをスタートする。2017年からはおよそ2年間にわたり、アメリカのシアトル・サウンダーズFCのリザーブチームでコーチや監督を歴任。その後、2019年に一度オーストラリア国内のクラブでコーチを務めた後、2020年は再びMLSのシアトル・サウンダーズに赴き、トップチームのコーチを務めていたが、昨年1月に横浜F・マリノスに招へいされている。
そんなハッチンソン氏は『KEEP UP』のインタビューに対応。世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらなかった2020年当時の出来事を聞かれると「コロナが流行っていたとき、私はシアトルにいたんだけど、誰に連絡を取ればいいのか分からなかったね。本当に苦しくて、(シアトルに)残るべきか離れるべきか分からなかったんだ。オーストラリアに戻ることは簡単だけどね」と自身の思いを振り返る。
そして「その時、実はLinkedInでアンジェのメッセージを送ったんだ。「やあ、僕は悩んでいるんだ」とね。ただ、返事は期待していなかった。だが、その日の晩に彼からとても嬉しいメッセージが届いたんだ。アンジェとは以前に一度だけ挨拶をした程度だったが、彼は励ましのメッセージをくれたのさ。それから朝起きたら元気が出てきたよ」とコメント。当時横浜F・マリノスを率いていたアンジェ・ポステコグルーのメッセージで救われたことを明かした。
さらにハッチンソン氏は「数カ月後、彼から(コーチングスタッフの)ポジションが空いていると連絡があった。1時間ほど話をして、文字通りその場で承諾したよ。経済的なことなど、何も知らなかったね。妻には『アンジェ一緒に働くチャンスを断れる人なんているのか』と言っていたよ」と横浜F・マリノスへの加入を決断した時のやり取りも明かしている。
なお、ハッチンソン氏は2021シーズン限りで横浜F・マリノスを退団。昨年12月3日にオーストラリアへ帰国していたが、1週間後の10日にUSLチャンピオンシップ(アメリカ2部相当)に所属するエルパソ・ロコモティブFCの監督に就任している。
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