明治安田生命J1リーグのFC東京で2021シーズンまでプレーしていた日本代表DF渡辺剛(24)は、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のKVコルトレイクへ完全移籍した。しかし、チーム内でクラスターが発生したことにより、新天地でのデビューがしばらくお預けとなる可能性があるようだ。9日、ベルギー紙『ヘット・ラーツテ・ニウス』が報じた。
同選手はFC東京の下部組織や山梨学院大学附属高校、中央大学をへて、2019年にFC東京へ入団。プロ1年目からJ1リーグで20試合に出場すると、翌2020シーズンから副キャプテンに就任。2021シーズンにはリーグ戦27試合でピッチに立つと、昨年12月28日にKVコルトレイクへの完全移籍が公式発表されている。
そんな渡辺剛は、今月4日に新天地でのトレーニングに初めて参加している。しかし、KVコルトレイクの発表によると、トレーニング再開初日の3日にPCR検査を実施したところ、選手4名が新型コロナウイルス陽性と判定。くわえて7日にのPCR検査ではスタッフも含めて新たに5名の感染が確認されている。これを受けて、クラブは今月9日に開催予定だったベルギー2部のRWDモレンベークとの練習試合を中止している。
また、ジュピラー・プロ・リーグは今週末から再開予定となっており、KVコルトレイクは今月14日に第22節・KAAゲント戦を控えている。しかし、すでに複数クラブがリーグ側に第22節と23節を延期することを提案しており、KAAゲント戦の開催は不透明な状況となっているようだ。
なお、KVコルトレイクは今月7日までに確認された新型コロナウイルス陽性者の選手やスタッフ名を明らかにしていない。リーグ戦再開にむけて十分な準備ができない中、多くのFC東京サポーターやJリーグファンが渡辺剛の置かれている状況を心配している。
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