北海道コンサドーレ札幌は今月7日、タイ代表MFチャナティップ・ソングラシン(28)が川崎フロンターレへ完全移籍することでクラブ間合意に至ったことを発表している。その中、タイ・リーグ1(タイ1部)のブリーラム・ユナイテッドに所属するタイ代表MFスパチョーク・サラチャット(23)にJリーグ移籍の可能性があるようだ。8日、タイメディア『ballthai』が伝えている。
身長169cmと小柄なスパチョークは、ブリーラム・ユナイテッドの下部組織出身。トップ下をはじめ複数ポジションをこなす中、直近数シーズンにわたり出場機会を得ている。また、2020/21シーズンはリーグ戦27試合に出場して2桁ゴールをマーク。今季もここまで15試合中13試合に先発出場して2ゴール2アシストをマーク。クラブの首位躍進に貢献している。
また、同選手は2017年8月にタイ代表でのデビュー戦を飾ると、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア2次予選でも全8試合に出場。そして、昨年12月から今年1月1日にかけて行われたスズキカップ(東南アジア杯)では、8試合中5試合で先発出場。決勝・インドネシア戦の1stレグでは1ゴール1アシストの活躍を見せると、元旦開催の2ndレグでもゴールをマーク。見事チームをスズキカップ優勝に導いている。
その中、『ballthai』の報道によると、スパチョークにはすでにとあるJリーグクラブが関心を寄せているとのこと。ただ、石井正忠監督率いるブリーラム・ユナイテッドはリーグ優勝を目指していることもあり、今季終了後まで同選手の放出に応じないものとみられる。
ただ、Jリーグクラブはタイ・リーグ1のシーズン終了後、レンタル移籍によるオファーを提示する準備をしている模様。『ballthai』もブリーラム・ユナイテッドと合意に達する可能性が高いという見解を示している。くわえて、タイ国内のSNSでは、スパチョークに関心を示しているJリーグクラブが北海道コンサドーレ札幌であるという噂が飛び交っているとのことだ。
北海道コンサドーレ札幌は元ベトナム代表FWレ・コン・ビン(36)やチャナティップの獲得をはじめ、これまで東南アジアのサッカー市場をターゲットとした戦略を推し進めてきた。今回のチャナティップ電撃退団は確実に痛手となるだけに、すでに東南アジアのタレント獲得に向かっているかもしれない。
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