中国スーパーリーグでは、広州FC(旧広州恒大)をはじめ大半のクラブで給与未払いが発覚したことで波紋を呼んでいる。その中、かつて浦和レッズやアルビレックス新潟、ガイナーレ鳥取でプレーしていたブラジル人FWレオナルド(24)が、海外からのビッグネームが相次いで中国サッカー界から離れた理由を語った。2日、ブラジルメディア『iG Esporte』が伝えている。
レオナルドはガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟で2桁ゴールをあげると2020年に浦和レッズへ加入。前線に必要不可欠な存在としてJ1リーグの舞台でも2桁得点をマークしていた。そして、昨年2月には浦和レッズから山東泰山へ完全移籍するものの、わずか半年で構想外となり、7月末に河北足球倶楽部へレンタルにより加入している。
一方、中国スーパーリーグは昨年8月中旬からおよそ4か月にわたり中断している。この間、広州FCの運営会社である『中国恒大集団』が30兆円以上の負債を抱え、債務不履行(デフォルト)の危機に陥っていることが判明。くわえて、中国スーパーリーグに所属する16クラブ中、レオナルド所属の河北など少なくとも11クラブで給与の未払いがあったと伝えられていた。
その中国スーパーリーグは昨年12月12日に再開。今年1月3、4日の最終節まで、およそ20日間にわたって中2、3日という過密日程のもと8試合を消化するハードスケジュールが組まれている。
その中、レオナルドは『iG Esporte』のインタビューにおいて「今年は、私のキャリアの中でこのようなことを初めて経験した年でした。でも、試合がない4カ月間で、パーソナルトレーナーと一緒にしっかり準備をしたので、なんとかシーズン終盤戦を迎えることができたね」と語っている。
そして、中国スーパーリーグの日程について聞かれると「(試合)日程があまりにも複雑だよ。多くの選手が中国を離れる最大の理由だね。6試合プレーした後に4か月の中断期間を迎える。この“休み”の間にコンディションを維持するのはとても難しいよ」とコメント。給与未払い以外にもリーグ戦の日程面が一部選手の去就に影響を与えたと主張した。
なお、中国スーパーリーグでは、中国に帰化していた元ブラジル代表FWリカルド・グラール(30)がすでに広州FCを退団。くわえて、かつてFC東京でプレーしていたブラジル人FWムリキ(35)や複数の中国帰化選手も昨年12月に中国クラブを退団している。
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