東京V契約満了の柴崎貴広、息子への思い告白「ダメなパパでごめんよ。でもその涙が…」

　明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディは今月4日、GK柴崎貴広（39）が契約満了により退団することを公式発表したが、同選手のSNS投稿がにわかに注目を集めている。

　柴崎貴広は2001年に東京ヴェルディへ入団すると、2004年に横浜FCへ移籍。その後、2005シーズン終了後に契約満了を告げられると、合同トライアウトをへてFC東京へ加入し、翌2007年に東京ヴェルディへ復帰。以降は横浜FCへレンタル移籍した2013年をのぞき、14シーズン東京ヴェルディに在籍していたが、2018シーズン以降は出場機会が激減。今季はJ2リーグで8試合に出場したものの、最終節・SC相模原戦の前日に契約満了を告げられた。

　そんな柴崎貴広は8日夜に自身のSNSアカウントで契約満了を告げられた直後からSC相模原戦当日までの息子とのやり取りを告白。「試合前日の夜、ヴェルディとの契約満了を伝えた後の息子くん…笑　私よりショックを受けてました。ここから2時間泣きっ放しでご飯も全然食べてくれませんでした」と息子の号泣を明かすと、「ウォーミングアップをピッチで見ていた息子たち。息子さん、また泣いてました…笑　娘は笑顔。チームにお願いして、子どもたちと一緒に入場させていただきました。息子さん、ずっと泣いてます」と試合前の様子も綴る。

　そして「試合が始まる直前まで泣いてました… 自分がもっと上手で良い選手だったら契約満了にならなかったかもなぁと胸が締め付けられました。息子は物心つく頃からヴェルディ幼児園に入園して、ヴェルディと共に育ってきました。もっと近くでヴェルディを見せてあげたかったな。 ダメなパパでごめんよ。でもその涙が自分を頑張らせてくれました。みんなも頑張ってくれて、本当に頼もしかった！良い思い出になる試合でした！」と息子の涙が自分自身に勇気を与えてくれたことを明かした。

　柴崎貴広はSC相模原戦で先発出場すると、J2残留争いを演じる相手にゴールを許さず、3-0とチームの勝利に貢献している。また、同選手のSNS投稿には、東京ヴェルディのサポーターから「最高なパパだよ！」、「グッとくるものがあるよね…」、「お疲れさまでした！」というメッセージが届いている。

　なお、柴崎貴広は東京ヴェルディの公式サイトで「今シーズンも東京ヴェルディへのご声援ありがとうございました！この度、契約満了により退団することになりました。ヴェルディでは合計17年在籍させていただきました。憧れのヴェルディの選手として、国立競技場でデビューしてから味スタなど色々なスタジアムでプレーした時間は本当に幸せでした。そしてヴェルディサポーター皆様の声援の中でのプレーは最高な気分でした」

　「来シーズン、ヴェルディの選手としてプレー出来ないのは悔しいし、本当に悲しいです。でもそれは自分の人間としての日頃の行いやサッカー選手としての力不足だからだと思います。もっと色々な面で成長したいと思う気持ちもあるし、契約満了を伝えていただいてから、まだあまり時間も経っていなく、まだ心の整理が出来ていないのが本音です」

　「このリリースで今後の事をお伝えできないのは申し訳ありませんが、また何らかの形でお伝えしたいと思います。17年間ありがとうございました！これからも東京ヴェルディをよろしくお願いします！」とコメントを残している。