日本代表 Jリーグ

日本代表に薦めたい、躍進中Jリーガー5選

鹿島アントラーズのサポーター 写真提供:Gettyimages

荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)

29年のJリーグの歴史において、城彰二氏以来となる史上2人目となる10代での2桁得点を達成した荒木遼太郎(19)。得点力に優れたトップ下という現代サッカーで好まれるタイプのプレーヤ―であり、守備面での成長も著しい。また鹿島アントラーズでセットプレーのキッカーを務めており、幅広い仕事ができる貴重な選手だ。

2018年に行われたAFC U-16選手権で優勝に貢献し、数々のプロ選手を輩出している東福岡高校では背番号10を背負った。「負けず嫌い」が生み出す急角度の成長曲線で、どこまで辿り着くのか楽しみでならない。

活気に欠ける現在の代表チームに必要なのは、貪欲さを前面に押し出せる選手。その気持ちを隠そうともしない荒木はプレーだけに留まらず、メンタル面においても大きな存在感を示すことができるだろう。年齢面を考慮すると海外のクラブがリストアップしている確率は高く、日本代表入りへの期待はもちろんのこと、早めに観ておくべき選手の1人だ。


アビスパ福岡のゴール裏 写真提供:Gettyimages

前寛之(アビスパ福岡)

2020シーズンのJ2リーグで徳島ヴォルティスの岩尾憲と並びチームの心臓として素晴らしい活躍をみせ、アビスパ福岡を昇格に導いた前寛之(26)。北海道コンサドーレ札幌に所属していた2017シーズン以来となるJ1の舞台でも、存在感は不変。昇格組ながら勝ち点50、10位以内という目標を達成したチームの真ん中にいるのは、間違いなくこの男だ。

派手なプレーを見せるわけではないが、常に適切なポジションを取って危険なスペースを埋め続ける。そしてチームでボールを奪うと積極的に呼び込み、攻撃の起点になっている。

現在の日本代表のCH(センターハーフ)では遠藤航が潰し屋として欠かせない選手だが、ポジショニングで守れる前のようなタイプは決して多くなく、違いを生み出せる存在になることができるはずだ。今季試合を重ねるにつれ攻撃への関与が増しているように、水戸ホーリーホック時代からの恩師である長谷部茂利監督の元で着実な成長を続ければ、それは決して夢物語ではない。


ヴィッセル神戸のサポーター 写真提供:Gettyimages

菊池流帆(ヴィッセル神戸)

菊池流帆(24)のプレーを観ていると、元日本代表の田中マルクス闘莉王を思い出す。圧倒的な空中戦の強さと、暑苦しいほどの熱さ。

今の日本代表のCB(センターバック)陣はキャプテンの吉田麻也(サンプドリア)、冨安健洋(アーセナル)、板倉滉(シャルケ)ら歴代でもトップクラスの層の厚さを誇っている。そこに割って入るのは容易いことではないが菊池ほどの熱さを持つタイプはおらず、空中戦という明確な武器を持っていることも強みになる。

青森山田高校サッカー部で一番下のDチームからヘディングを鍛えトップチームまで上がったこと、大阪体育大学では大学選抜に選出されながらもオファーがあったのはレノファ山口だけだったこと、移籍当初の期待はさほど高くなかったヴィッセル神戸でも徐々に出場機会を増やし今季レギュラーの座を掴んだこと。実体験で育まれた類まれなる反骨心で、日本代表に勝負強さを生み出す存在になり得る。

本人も日本代表への思いを公言しており、所属するヴィッセル神戸ではトーマス・フェルマーレン(ベルギー代表)という最高のお手本とコンビを組むことでさらなる急成長に繋がっている。おとなしい選手が多い現在の日本代表の中に菊池が入ることで、どういった化学変化が起きるのか興味は尽きない。

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名前椎葉 洋平
趣味:サッカー観戦、読書、音楽鑑賞
好きなチーム:アビスパ福岡、Jリーグ全般、日本のサッカークラブ全般

福岡の地から日本サッカー界を少しでも盛り上げられるよう、真摯に精一杯頑張ります。

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