日本代表DF冨安健洋(22)は、DAZN制作の番組においてアーセナル移籍の舞台裏を語っている。しかし、イギリスメディア『フットボールロンドン』の記者による同選手のコメントの誇張表現が波紋を呼んでいる。
冨安健洋は昨季までボローニャでプレー。シーズン終了後にアタランタやトッテナム・ホットスパーなど複数クラブから関心を寄せられていたが、ボローニャ幹部は8月中旬の時点で適切なオファーが届いていないことを明かしていたことから、今夏残留が濃厚とみられていた。
その後、8月下旬に再びトッテナム移籍の可能性が浮上したが、トッテナムが移籍市場最終日にバルセロナからブラジル代表DFエメルソン・ロイヤル(22)を獲得したため、噂は立ち消えに。しかし、アーセナルが移籍金2000万ユーロ(約26億円)+ボーナス300万ユーロ(約3億9000万円)という条件でボローニャと合意したため、ボローニャ残留から一転して移籍ウィンドウ閉鎖間近でアーセナルへの完全移籍が決まっている。
そんな冨安健洋はDAZNの番組に出演すると、かつてシャルケや日本代表でプレーしていた内田篤人氏との対談で 「僕もトッテナムに行くんだと思っていた。ギリギリでなくなって、アーセナルももともと全然なかった。31日の夜に急にパッと出てきて、ぱっと決まった感じです」とアーセナル移籍に至るまでの過程を明かしている。
しかし、『フットボールロンドン』のクリス・ウェットリー記者は同選手の文言を取り上げると、「アーセナルに行けるとは思っていませんでしたし、スパーズに移籍すると思っていましたよ。移籍市場最終日に彼らに対して僕が断りを入れたのです。アーセナルがたずねてきた時は即決でしたね」とツイートしたのだ。
これには、冨安健洋本人が「トッテナムからのオファーを拒否した」という内容を一切語っていないという日本のサッカーファンの指摘がSNSで多く見られる。また、同選手がトッテナムのサポーターをはじめ現地のサッカーファンから叩かれる可能性を危惧する声も上がっている。
冨安健洋は右サイドバックのレギュラーに定着して、アーセナル躍進の原動力となっている。それだけに、今回の誇張表現による影響が心配されるところだ。
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