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新監督が「尊敬している」と絶賛も…長谷部誠の起用法を独メディア予想

長谷部誠 写真提供:GettyImages

 アイントラハト・フランクフルトのオリバー・グラスナー新監督は25日にブンデスリーガ第6節・ケルン戦を控える中、出番が減っている元日本代表MF長谷部誠(37)に対する信頼感を語っていた。しかし、ドイツメディア『Ligainsider』は24日、依然として同選手が今後もしばらく厳しい立場に置かれるという見解を示している。

 長谷部誠はここ数シーズンにわたり中盤センターやセンターバックの主力として活躍していたほか、キャプテンとしてチームをけん引。昨季はアドルフ・ヒュッター前監督のもとブンデスリーガ26試合に先発出場して上位躍進に貢献していた。しかし、今季は開幕節のボルシア・ドルトムント戦で先発出場したものの、先月21日開催の第2節・アウクスブルク戦では試合終了間際の80分から出場。そして28日に行われた第3節・ビーレフェルト戦以降の公式戦では出番がない状況となっている。

 その中、グラスナー新監督は23日の記者会見で出場機会が少ない中でもプロフェッショナルな姿勢であり続ける長谷部誠を称賛。若手選手への指導方法についても称えるなど、同選手がチームに欠かせない存在であると主張していた。

 しかし、『Ligainsider』は長谷部誠の今後の起用法について「中央のポジションは埋まっている」という見出しを掲載。これによると、4バックシステムにおけるセンターバック2枚では、オーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガー(29)とDFエバン・ヌディカ(22)が好調を維持。中盤センターでは、MFジブリル・ソウ(24)が好調を維持しているほか、今夏にクロアチア1部の強豪ディナモ・ザグレブからレンタルにより加入したクロアチア人MFクリスティヤン・ヤキチ(24)が頭角を現しているため、長谷部誠が割って入りこむことは考えづらいようだ。

 ただ、『Ligainsider』は長いシーズンを戦うにあたり、グラスナー新監督が長谷部誠の経験を必要とする時期が来ると主張している。フランクフルトが今季リーグ戦未勝利と苦しむ中、副キャプテンとしてチームを支えている長谷部誠がピッチ上でチームを助ける時はやって来るのだろうか。