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「このクラブで生きている」シャルケ板倉滉を独紙絶賛!監督が称えた相手は…

板倉滉 写真提供:Gettyimages

 シャルケに所属するU24日本代表DF板倉滉(24)は、負傷のため今月はじめにFIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選2試合を戦う日本代表から離脱していた。しかし、12日に行われた2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第6節・パダーボルン戦でフル出場し、チームの勝利に貢献している。試合後、ディミトリオス・グラモジス監督が同選手のコンディションに言及した。12日、ドイツメディア『soester-anzeiger』が伝えている。

 板倉滉は先月19日にマンチェスター・シティからシャルケへのレンタル移籍が正式決定すると、2日後の2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)第4節・ヤーン・レーゲンスブルク戦でデビュー。そしてU24日本代表MF田中碧を擁するデュッセルドルフとの一戦では、3バックの中央で先発出場。チームの勝利に貢献したものの、試合終了間際に足に問題を抱えると、86分でピッチを後にしていた。

 その後、板倉滉は日本代表招集をうけて帰国。しかし、右足に問題を抱えたことにより代表チームから離脱すると、今月3日にドイツへ戻っていた。そして、シャルケは7日に同選手の検査結果として、大腿筋の負傷の程度がそこまで深刻なものではないことを発表。くわえて、本人が現在個別トレーニングで調整していることもクラブ公式サイトを通じて明らかにしていたが、パダーボルン戦での出場は微妙という見方が広まっていた。

 しかし、板倉滉はパダーボルン戦でリベロ(3バックの中央のポジション)で先発出場すると、何本ものシュートをブロックするなど、守備面で本来のパフォーマンスを発揮。この板倉滉の活躍もあり、シャルケは1-0とクリーンシートで勝利している。

 グラモジス監督はパダーボルン戦直前の板倉滉の状態について「イタクラはプレーできる状態だったし、ドクターや理学療法士は最高の仕事をした」とコメント。同選手のコンディション回復に努めたクラブスタッフを称えている。

 そして、ドイツ紙『WAZ』は「彼はこのクラブで生きている」という見出しで板倉滉を絶賛。新戦力にもかかわらず、すでに守備陣の中心選手として機能していると評価している。

 なお、シャルケは17日に第7節・カールスルーエ戦を控えている。インターナショナルマッチウィーク明け初戦で好パフォーマンスを発揮した板倉滉の今後の活躍に注目が集まる。