J1アビスパ福岡の期待の星、20歳のMF北島祐二選手の独占インタビュー。
福岡県小郡市で生まれ、5歳の時にアビスパ福岡のスクールでサッカーを始めた北島は、中学校から福岡のアカデミー選手として活躍してきており「アビスパ純度100%」と謳われる。
北島は福岡がJ2で奮闘していた2018年に2種登録選手(18歳以下にしてJリーグの公式戦出場を認められた選手)となり、2019年トップチームへ昇格。チームがJ1昇格を果たした2021シーズンは、現在までにYBCルヴァンカップ5試合、J1リーグ2試合に出場中だ。
このインタビューでは、北島の福岡でのスタートラインから、J1昇格時のチームの様子、自身の今後のキャリアに対する想いまでを伺った。聞き手は、北島のトップチーム昇格時にファビオ・ペッキア元監督(2019)の通訳も務めていたダビデ・ウッケッドゥ。
5歳でアビスパ福岡サッカースクール加入、トップチーム昇格まで
―5歳の時、アビスパ福岡のスクールでサッカーを始め「アビスパ純度100%」と謳われている北島選手ですが、5歳当時のことは覚えていますか?
「覚えていますね。アビスパのスクールができることを聞き、兄が入ると決めたので、僕も加入しました。スクールに入ると、トップチームの試合が無料で観戦できたので、パスを持って試合によく行っていました。まだ子供で当時の選手のことをあまり覚えていませんが、大きなスタジアムでサッカーが見られることにワクワクしていて楽しかったです」
―トップチームのことをどのように見ていましたか?福岡のどの選手に注目していたりしましたか?
「中学生になってアカデミーでプレーを始めた頃は試合をよく見に行きましたが、石津大介選手(2012-2014、2017-)に憧れていましたね。僕と同じ攻撃的な選手だったのでよく石津選手のプレーを観察していました。それから金森健志選手(2013-2016、2021-)も大好きでした」
―石津選手とはチームメートにもなりましたね。彼とはそういう話をしたことがありますか?
「しましたよ。僕が『スタジアムで見ていました』と言うと石津選手は『あ、そうかそうか』と笑顔で答えてくれました」
―トップチームに昇格した時はどんな気持ちでしたか?
「小さい頃からアビスパでプロになりたいと夢を見ていましたのでとても嬉しかったです」
―ユースでチームメートだったDF桑原海人選手との同時昇格でしたね。2人で何か話をしましたか?
「トップチームに上がる前の高2(2016年)の時、アビスパはJ1で戦っていましたが(2017-2020年の間J2)、満席のスタジアムでのガンバ大阪戦で本当にすごい熱気を見ました。海人とは、この満席のスタジアムでプレーしたいという話をしていましたね。2人でトップチームに上がれたのは本当に嬉しく思っています。
昇格は、同じ日に告げられました。先に海人が呼ばれ、僕がその後に。海人が部屋から出てきた時に満面の笑みだったので、昇格したことはすぐにわかりました。その後自分も緊張しながらその部屋に入ったのですが、僕も昇格でした」
―トップチームに昇格後、ユースとの1番の違いは何だと感じましたか?
「1番の違いは“熱量”だと思います。自分の生活がかかっているプロの集まりなので、本気度の面でプロとユースには大きな違いがありました。また、すごいと思ったのはプレーの“スピード”です。判断のスピードも身体的なスピードも、その時まで自分がプレーしていた速さでは通用しないと思いました」
―練習メニューはどうですか?
「練習メニューに大きな違いはあまりなかったのですが、全てのポジションに良い選手が揃っていますから、試合に向けての競争がより激しいと感じました。『自分も負けない!』と強い気持ちが湧いてきます」
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