Jリーグ

Jリーグ2020で引退の海外経験のある日本人選手6選。内田篤人から、あの“120円Jリーガー”まで…

池元友樹 写真提供:Gettyimages

池元友樹(元ギラヴァンツ北九州)

海外所属クラブ:リーベル・プレート(アルゼンチン)

2020年12月14日に35歳で引退した「ミスター・ギラヴァンツ」ことFW池元友樹も海外でのプレー経験があるが、上述の選手たちと少し異なりそれはJリーグで活躍する前のこととなる。

池元は高校卒業後の2003年にアルゼンチンのリーベル・プレート下部組織に入団。4軍(アマチュア)まで昇格し、U-19日本代表にも選ばれた。2005年に帰国すると、当時九州リーグに所属していたギラヴァンツ北九州(当時ニューウェーブ北九州)と契約を結んだ。

池元は北九州にキャリアで3度に渡って在籍(2005-2006、2010-2014、2016-2020)300以上の試合に出場し多くの得点を挙げた。

北九州、リーベル・プレート以外には、FC岐阜、柏レイソル、横浜FC、松本山雅FCでもプレーしている。


FC岐阜

原田祐輔(元FC岐阜)

海外所属クラブ:SCブリュール、ボナーSC(ドイツ)

池元と似たような流れのキャリアを持つ引退選手をこのあと続けて2人紹介しよう。1人は2018年から2020年にかけてFC岐阜に所属したGK原田祐輔だ。

原田は三菱養和SCユースで育ち、流通経済大学卒業後の2014年にドイツ5部に所属していたSCブリュールに入団した。また、2015年夏からは同リーグのボナーSCへ移籍し、4部への昇格を果たしている。

その後原田は2018シーズンにJ2リーグのFC岐阜(現在J3)に入団するも、引退の2020年12月25日までの間、一度も公式戦でプレーする喜びを味わうことはなかった。引退時は、まだ29歳であった。


Y.S.C.C.横浜

安彦考真(元Y.S.C.C.横浜)

海外所属クラブ:グレミオ・マリンガ(ブラジル)

海外経験が先立ったもう1人の引退選手は、異例の契約で2019シーズンからJ3リーグY.S.C.C.横浜でプレーしたFW安彦考真である。

安彦は将来性のある少年だったが、強豪の麻布台淵野辺高校のセレクションに合格するも、成績不良で別の高校に通った。その後もプロの夢を諦められず、新聞配達のアルバイトでお金を貯め、ブラジルに渡る。そこではグレミオ・マリンガというクラブと契約を結ぶが、運は味方しなかった。リーグ戦開幕直前に前十字靱帯を断裂して帰国を余儀なくされた。

帰国後に一旦引退した安彦は、しばらくの間クラブのコーチや通訳として活躍。その後、2018年1月に水戸ホーリーホックの練習に参加し、3月に40歳でプロJリーガー契約を結ぶに至っているが、なんと月額1円で10ヶ月という条件であった。翌2019年、ほぼ同じ条件でY.S.C.C.横浜へ完全移籍をし「年俸120円Jリーガー」と呼ばれるようになった。

2020年12月20日に行われたJ3リーグ2020最終節は、42歳の安彦のJリーグ初先発試合となり、同時に引退試合ともなった。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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