②オリビエ・ジルー
オリビエ・ジルーは現在34歳にも関わらず、出場機会を得ると大きなインパクトを残し続けている。ジルーは昨シーズンのプレミアリーグ再開以降の重要人物であることは間違いなく、国内の公式戦11試合に出場して決めた7ゴールはチェルシーをトップ4フィニッシュ、そしてFAカップ決勝へと導いた。また先週のチャンピオンズリーグ第5節セビージャ戦で決めた4ゴールは彼の決定力がまだ衰えていないことを示した。
そんな中、ユベントスやインテルが今シーズンの冬の移籍マーケットでジルーの獲得を検討しているなど、彼のキャリアの今後についての憶測が飛び交っている。2021年に延期となった欧州選手権(EURO)のフランス代表に照準を合わせるべく「出場時間」がジルーにとって重要だと考えているようだ。彼は第10節時点でリーグ戦ではたった「47分」しか出場していない。しかしセビージャ戦での大仕事の後スターティングメンバーにリストアップされることは確実だろう。
「彼が十分に活用されていないことは明らかだ」と『Sky Sports』のアダム・ベイト氏はポッドキャストで発言。「ジルーはちょっとした恨みを常に抱いているはずだ。チェルシーは34歳であるジルーがアブラハムよりも優れていると考えていない。ジルーを必要とせず、むしろアブラハムがすべてをできるようになれば好都合だと考えている節がある」
「ジルーはEUROでプレーしたいと考えている。もっと言えば2022年のワールドカップへの出場も目指しているかもしれない。彼にはもっと出場時間が必要となる。もしジルーがそのように考えているなら、ランパードは彼にどれだけの出場機会を与えるかのさじ加減は非常に難しくなってくるだろう。ジルーへ時間を与えつつもアブラハムの成長曲線の妨げにならないように努めなければならない」
新天地に出場機会を求めるか、それともチェルシーでアブラハムをポジション争いをするか。ジルーにとって今シーズンの冬の移籍マーケットは自身のキャリアに影響する重大なターニングポイントになるかもしれない。
③ティモ・ベルナー
ティモ・ベルナーは今シーズンの補強選手における注目銘柄で、彼はランパードが考える「センターFW第3の選択肢」と言えるだろう。ベルナーはここまでセンターFWで7回起用され「5ゴール3アシスト」を記録した。この記録は彼が左ウイングで出場した場合(10試合で6ゴール1アシスト)よりも優れているように見えるが、左ウイングでの起用が今後も続く可能性が高い。
それは彼がかつて所属したRBライプツィヒで輝いていたポジションであり、最大限に活かしきれると考えられているからだ。ボールを保持したり、ゴールに背を向けてプレーするよりも、一定の距離を保っているほうが望ましく、必要に応じて左サイドから侵入して活用するほうがいい。アブラハムやジルーが中央で奮闘しているところにベルナーを介入させることがベストな選択になるはずだ。
ベルナーは決定力だけでなくボールを持っていない時の動きに優れており、彼の動きによりできたスペースを他のプレイヤーが有効活用するというシステムを構築することができる。ランパードもベルナーを中央で活かすよりもサイドで活かすことを考えているのかもしれない。
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