日本サッカー協会(JFA)は26日、中国や日本など世界各国で流行する新型コロナウイルスへの対策を発表した。
JFAは、新型コロナウイルスへの対策として「2月27日から3月15日までの間、JFAが関わる全ての会議、イベントなどについて開催の必要性を再検討し、原則として延期または中止とします」とコメント。3月に行われる日本代表の試合の開催可否については、開催可否を検討するという。また、東京都文京区にあるサッカーミュージアムは26日から3月15日まで閉館し、第25回全日本フットサル選手権大会は中止が決定した。
JFAが発表した新型コロナウイルスへの対策は以下の通り。
日本サッカー協会
「2月25日、新型コロナウイルスに関して、「今後1~2週間が国内での感染拡大を最小限に抑える上で極めて重要な時期である」という政府の対策基本方針が発表されました。また26日、首相官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合では、安倍晋三首相が「多数の観客が集まるような全国的なスポーツ、文化イベントは大規模な感染リスクがある」と述べ、今後2週間はイベントの中止や延期、規模縮小を政府として要請するという方針を表明しました。
これらの発表を受け、日本サッカー協会(JFA)は、あらためて感染予防および拡散防止のためにサッカー界として今でき得る最大限の対策を講ずることを決めました。
まずは、2月27日(木)から3月15日(日)までの間、JFAが関わる全ての会議、イベントなどについて開催の必要性を再検討し、原則として延期または中止とします。
大会については、3月7日(土)のU-20日本女子代表とU-20ドイツ女子代表による国際親善試合(埼玉スタジアム2002第2グラウンド)は観客を入れずに開催することについて埼玉県やドイツサッカー連盟の意向を確認した上で、可否を判断します。
なお、この試合に合わせて実施する予定だったスタジアム周辺などで行われる関連イベントは全て中止します。
3月14日(土)から22日(日)に開催することになっていたJFA 第25回 全日本フットサル選手権大会は中止します。大会のためにトレーニングを重ねてきた選手、チームの皆さん、観戦を楽しみにしておられたファン・サポーターの皆さんには申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願いします。
3月27日(金)のU-23日本代表対U-23南アフリカ代表(サンガスタジアムby KYOCERA/京都)、同30日(月)のU-23日本代表とU-23コートジボワール代表(博多の森球技場/福岡)の国際親善試合2試合は、現時点で想定し得るさまざまな選択肢や可能性を考慮した上で、可及的速やかに開催の可否を決定します。
3月26日(木)と31日(火)のFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選の2試合(対ミャンマー代表/豊田スタジアム/愛知、対モンゴル代表/MFF Stadium/モンゴル)は、主催であるFIFA(国際サッカー連盟)やAFC(アジアサッカー連盟)と連携を取り、今後の事態の推移を注視し、判断を下すことにしています。
日本サッカーミュージアムは、2月26日(水)から3月16日(月)まで閉館とします。
3月9日(月)の常務理事会は中止とし、同12日(木)の理事会と29日(日)に予定している評議員会については、どのような形で開催できるかを検討します。その他の会議、イベントなどについてもそれぞれの関係者と調整し、事案ごとに逐次決定していくこととします。
JFA内でも、不要不急の会議の延期や中止、職員全員を在宅勤務とすることなども含め、さらに踏み込んだ対策を講じます。9地域サッカー協会、47都道府県サッカー協会、各種連盟などに対しては、JFAの対応策を共有・推奨した上で、それぞれの地域で対応していただくよう要請します。
これらは、政府の「今後1~2週間が重要である」という見解を受けた3月15日までの措置であり、その後は状況を見ながら1週間ごとに見直しを行っていく予定です。
以上、サッカーファミリーをはじめ、ご支援いただいている企業、団体、個人の皆様、ファン、サポーターの皆様には多大なるご迷惑、ご不便をおかけしますが、今般の状況からご賢察、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
なお、明治安田生命Jリーグは今月26日から3月15日まで、カップ戦を含む全ての公式戦を延期することが決定している。そして、浦和レッズやジュビロ磐田など、Jリーグの複数クラブが練習の見学中止を発表した。新型コロナウイルスの終息はいつになるのだろうか。
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