スタジアムの安全対策の革命につながった事件
2007年2月2日に行われたシチリアダービーで、当時セリエAに所属していたカターニアとパレルモが対戦した。その試合後に起きた事件によって、イタリアサッカー協会はスタジアムでの安全対策を再検討するに至っている。
事件は、試合後サポーターの行動を見守っていた警察官のフィリッポ・ラチーティ氏が、未だに明らかとなってないものとの接触で死亡したというものだ。
この件は、試合が延期となっただけではなく、イタリア政府とサッカー協会が「Tessera del Tifoso(サポーター身分証明書)」を作成することを決めたきっかけにもなった。そして現在イタリア国民は、このカードがないとアウェイ戦のスタジアムに入ることができない。また、同カードがチケット購入の際にも必要となったため、事件を起こすサポーターを探しやすくなったと言われている。
サッカー選手の突然死
サッカー選手の突然の死という悲しいアクシデントによっても、イタリアのサッカーは2回止まることとなった。
1回目は2012年4月14日。セリエBリーグのペスカーラ対リヴォルノ戦の最中にリヴォルノ所属のピエルマリオ・モロジーニが突然倒れ、病院に運ばれてから亡くなった。その後、心肺停止状態による死亡と発表された。
2回目はわずか2年前の2018年3月4日。フィオレンティーナのキャプテンであったダビデ・アストーリが、アウェイ戦に向けて滞在したホテルの部屋で誰にも気づかれずに心臓発作で死亡した。
両方のケースで、家族とサポーターの悲しみに伴い、翌日に予定されていた試合が突然の延期となっている。
新型コロナウイルスの影響で次節からも無観客決定
イタリアで広まっている新型コロナウイルスは、これからも複数の試合に影響を及ぼすことになると思われる。現時点で唯一決定となっているのは、下記の試合が無観客で行われることだ。
ヨーロッパリーグ(2月28日、日本時間)
インテル対ルドゴレツ・ラズグラド
セリエA第26節(2月29日〜3月3日、日本時間)
ユベントス対インテル
ウディネーゼ対フィオレンティーナ
ミラン対ジェノア
パルマ対SPAL(スパル)
サッスオーロ対ブレシア
試合の延期はまだ発表されていないが、その可能性は本日と明日の状況により高まると、複数のイタリアのメディアが報じている。
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