デ・ロッシの父、アルベルトも大事な存在
デ・ロッシの監督キャリアに影響を与えると思われるもう1人の人物は、ローマのプリマヴェーラ(イタリアのサッカークラブの17〜18歳の選手が所属するユースチームの名称)で指揮をしているデ・ロッシの父、アルベルトです。彼は25年以上ローマでたくさんのスター選手を育てました。そしてローマのユースがヨーロッパ中で高く評価されるまでにアカデミーを強くした人です。
若手を育てることだけに力を注いだアルベルトは、アレッシオ・ロマニョーリ、アレッサンドロ・フロレンツィ、ロレンツォ・ペッレグリーニ、マッテオ・ポリターノ、アレッシオ・チェルチといったトップ選手の育成をしており、イタリア国内では有名人だ。
アルベルトはキャリアの中でセリエBのたくさんのクラブからもオファーを受けたと言われているが、ローマを強くするのが一番やりがいのある彼の夢であったという。
デ・ロッシが監督としてローマに戻れたら面白い
18年間も選手としてローマに所属したデ・ロッシは、フランチェスコ・トッティと同じくこのクラブのバンディエラ(クラブを象徴する選手)になった。
ローマでの長いキャリアの中では素晴らしい監督にも恵まれていた。ファビオ・カペッロから、ルチアーノ・スパレッティ、岡崎慎司が所属時のレスターで歴史的なプレミアリーグ優勝を果たしたクラウディオ・ラニエリなども含まれる。
多くのサポーターが、いつかデ・ロッシが監督としてローマに戻ることを強く願っていることだろう。しかし、それが実現するにはまだまだ時間がかかりそうです。デ・ロッシは中途半端な気持ちでジャッロロッシの運を背負わない。指導者として絶対の自信を身につけるまで、彼は絶対に戻らない。
それがデ・ロッシ。決して近道を通らない、一生懸命にサッカーを生きる男です。
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