冬の移籍市場の開幕まで1ヵ月を切り、移籍に関する噂がサッカー界を賑わせている。順調とは言えないシーズンを過ごしているクラブや、目標達成にもう少し戦力の欲しいクラブなど、今冬も多くのクラブが補強に向けて動いている。
1月の移籍市場を迎えるということは、シーズンの前半戦を終えようとしているということでもある。ほとんどの欧州リーグが第15節までを終えており、選手たちの明暗もわかれている。
今回フォーカスするのは、今夏の移籍市場で新天地に移籍した選手たち。期待されたものの、実力を発揮しきれていない5人の選手をご紹介する。
アンテ・レビッチ
クラブ:ミラン
アイントラハト・フランクフルトからミランに加入したレビッチ。力強さとスピードを兼ね備え、守備面での貢献度も抜群。ロシアワールドカップでも活躍し、フランクフルトでは存在感を放っていた。
しかし、ミラン移籍以降はそのスピードや力強さを活かすことができていない。サイドでも中央でもプレー可能なレビッチだが、スペースのない場面では存在感を失っている。今シーズンは7試合、177分間のプレーに留まっている。
ダニーロ
クラブ:ユベントス
マンチェスター・シティからユベントスに加入したダニーロ。ドリブル、クロスの精度、カットインは攻撃的なサイドバックらしい高水準な能力で、オフェンス面では多くの選択肢を持った選手だ。
しかし、かねてから問題視されていた守備面は、2020年を迎えようとしている現在でも改善されていない。この点が現在のユベントスとマッチしていない。リーグ戦ではフアン・クアドラードにスタメンの座を奪われているのも納得だ。攻撃面だけで見ても、彼を起用しなければいけない理由がない。
モイーズ・キーン
クラブ:エバートン
ヨーロッパで最もホットな若手選手の1人が出場機会を得るために選んだ移籍先はエバートンだった。クラブシーンだけでなく、イタリア代表でも結果を残し始めていたキーンには大きな期待が寄せられていた。
しかし、ジェンク・トスン、ドミニク・キャルバート=ルーウィンの陰に隠れ、結果を残せていないのが現状だ。リーグ戦11試合に出場しているキーンだが、先発出場を果たしのは2試合の身となっている。まだ19歳で先日に監督も交代したばかり。ここからの巻き返しに期待したい。
パブロ・フォルナルス
クラブ:ウェストハム・ユナイテッド
ビッグクラブへの移籍が噂されていたフォルナルスが移籍先に選んだのはウェストハムだった。クラブとしては最高の選手を獲得したかに思えたが、同選手はプレミアリーグへの適応に苦しんでいる。
プレミアリーグ14試合に出場し1アシストを記録しているフォルナルス。数字面で物足りないのはもちろんだが、それ以上にスペイン時代の印象的な姿が失われているのが残念だ。プレーする時間さえあれば得点を奪い、ゴールをアシストする能力のあるフォルナルス。持ち前の運動量は、プレミアリーグでも通用するはず。寄せの早いスタイルに適応すれば、活躍する姿を見せてくれるはずだ。
ニコラ・ペペ
クラブ:アーセナル
今夏の移籍市場で鳴り物入りでアーセナルに加入したペペ。活躍間違いなしと思われていたが、苦しいチーム以上に個人として苦しんでいる。
加入当初はアレクサンドル・ラカゼット、ピエール=エメリク・オーバメヤンとともに3トップの一角として起用されたペペ。しかし、惜しいところまでは行くものの、結果を残せず現在に至っている。同じく苦しい立場にいるメスト・エジルよりも序列が低くなってしまっている現状を覆すことができるだろうか。
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