
バロンドールの授賞式が日本時間3日に行われ、バルセロのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが自身6度目の受賞を果たした。サッカー界はバロンドールにまつわる話題で持ちきりとなった。しかし、そんなお祝いムードの話をしている場合ではないビッグクラブが今シーズンは多いのが現状だ。アーセナルもその中のクラブの1つと言えるだろう。
ウナイ・エメリ監督の下、苦しいシーズンを戦っていたアーセナルは、11月29日に同監督の解任を発表。フレドリック・ユングベリ氏が暫定的に指揮を執ることとなった。そんなクラブは現在リーグ戦5試合連続で勝利を挙げられていない。このままではチャンピオンズリーグ(CL)出場権を再び逃すことになるだろう。
今回は、そんなアーセナルが立ち直るために、1月の移籍市場で獲得すべき3人のディフェンダーをご紹介する。

メリフ・デミラル
クラブ:ユベントス
多くの期待とともにサッスオーロからユベントスに加入したデミラル。しかし、マウリツィオ・サッリ監督は同選手に十分な出場機会を与えておらず、今冬の移籍市場で放出候補の1人となっている。
アーセナルは、そんなデミラルと同じトルコ人DFチャグラル・ソユンクの獲得を目指していた。しかし、実現には至らず、同選手はレスター・シティで輝きを放っている。これと同じ過ちを、アーセナルは繰り返してはいけない。
デミラルは、そんなソユンクとトルコ代表でコンビを組んでおり、同国のEURO2020本戦出場にも大きく貢献した。フィジカル面に優れ、空中戦、インターセプトを得意とする同選手は、間違いなくアーセナルの戦力となるだろう。

ダニエレ・ルガーニ
クラブ:ユベントス
デミラルと同じく、放出候補の1人とみなされているのがルガーニだ。2015年にユベントスに加入した同選手だが、毎年のように期待に応えられず期待の若手というポジションを失いつつあるのが現状だ。
そんなルガーニだが、ジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチ、マタイス・デ・リフトといった強力なCB陣の中で存在感を示すことができていないだけで、確かなポテンシャルを持った選手だ。かつてはミランのアレッシオ・ロマニョーリとともに、未来のイタリア代表を背負って立つDFとして期待されていた。
ルガーニがアーセナルにとって速効性の高い薬となるかはギャンブルな様子が強い。ただ、今のアーセナルにとっては勝負を賭ける価値があるだろう。足下の技術とパスの精度に定評のある同選手は、アーセナルにとって重要な選手となるかもしれない。

サミュエル・ユムティティ
クラブ:バルセロナ
今冬の移籍市場で獲得できる可能性のある実力派CBが1人いる。ユムティティだ。昨シーズ途中からヒザの怪我に苦しみ、今シーズンもクレマン・ラングレに出場機会を譲ってしまっている。出場機会はわずかに5試合で、新天地への移籍希望が報じられている。
そんなユムティティだが、実力は折り紙つきだ。バルセロナ加入後の約2年間は印象的なパフォーマンスを安定して見せていた。ロシアワールドカップでも相方のラファエル・ヴァランを見事にカバーし、フランス代表の優勝に大きく貢献している。
今夏のユムティティをレンタルで獲得すると噂されたアーセナルだが、実現していない。ただ、現在のアーセナルにはユムティティのような実力、経験、リーダーシップをもったディフェンダーが間違いなく必要だ。アーセナルの予算に収まるかは際どいラインだが、実利を重視するラウル・サンレヒ氏が再び素晴らしい仕事をこなすかもしれない。
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