日本代表

東京五輪へ!再スタートした「なでしこジャパン」の新たな魅力

なでしこジャパン(FIFA女子W杯フランス時)写真提供: Gettyimages

著者:creatore310

10月6日(日)、IAIスタジアム日本平(静岡県)で行われた国際親善試合カナダ女子代表戦で来年2020年の東京五輪へ向けて再始動した「なでしこジャパン」(日本女子代表)。4-0で快勝した新チームの魅力とは…。

日テレ・ベレーザから11名が選出

志半ばの16強で大会を後にしたフランスW杯のメンバーを中心に編成された、今回のなでしこジャパンの招集メンバーは、リーグ4連覇中の日テレ・ベレーザから11名が選出され、首位を走っている浦和レッドダイヤモンズレディースから6名、3位のINAC神戸レオネッサから5名、そしてノジマステラ神奈川相模原、セレッソ大阪坂レディース、リヨンから1名ずつだった。25名中11名もの選手が招集されたことで日テレのチームではないか、という声も聞こえてくるものだった。

岩渕真奈(FIFA女子W杯フランス時)写真提供: Gettyimages

スタメンから見えたもの

迎えたカナダ女子代表戦、なでしこジャパンのスタメンには日テレ5名、INAC神戸3名、浦和2名、リヨン1名と日テレ中心のチームではあったが、前半6分の中島依美、岩渕真奈(ともにINAC神戸)のホットラインで先制ゴールを奪い機先を制した場面から「常にゴールを伺いながらボールを保持する」技術に優れた日テレと、「縦に速い」INAC神戸の融合がもたらしたゴールだった。

エース岩渕の存在感

日テレ中心のチームかと思いきや一際、存在感を放っていたのはFW岩渕真奈だった。菅澤優衣香と2トップを組み、両選手がうまくボールを引き出しながら、岩渕は1得点2アシストで抜群の存在感を放っていた。16歳でなでしこジャパンに選出され、18歳でW杯初優勝を経験。ロンドン五輪、3度のW杯出場とチームの顔として謙虚に振る舞いながらも若手選手にとっては偉大な存在として慕われている岩渕がチームの中心になっていると感じさせる試合だった。

若手中心のチームで臨んだフランスW杯での悔しい敗退を糧に再始動した、なでしこジャパン。次の試合は11月10日(日)に北九州スタジアムで行われる「MS&ADカップ2019」南アフリカ女子代表戦となる。カナダ女子代表戦からどこまで精度が上がるか注目だ。