アトレティコ・マドリードからフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの獲得を発表したバルセロナ。すでに強力なバルセロナのスカッドが、さらに強力なものになるだろう。ただ、このサッカー界全体が注目する移籍劇の陰で、不利益を被る存在も少なくない。今回は、グリーズマン移籍の最大の被害者3選をご紹介する。
アトレティコ・マドリード
グリーズマンの移籍が最も痛手となるのがアトレティコだろう。ディエゴ・シメオネ政権となってから、着実に力を付けたアトレティコ。そのチームを中心で支えてきたのがグリーズマンだ。アトレティコはベンフィカから期待の若手ジョアン・フェリックスを獲得したが、得点力ダウンは否めない。また、グリーズマンと同等の精度で守備をこなせるFWは世界を見渡してもそういない。彼の穴を埋めるのは、至難の業だ。
コウチーニョ、デンベレ
バルセロナ側に被害者がいるとすれば、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョとフランス代表FWウスマン・デンベレだろう。コウチーニョはバルセロナで危うい立場にあり、デンベレにスタメンの座を奪われたと言っていい状態だ。デンベレも、せっかく才能を発揮してある程度の地位を築いた中で、グリーズマンが加入することを手放しに喜べないだろう。エルネスト・バルベルデ監督のプランの中に、この3選手全員が共存するプランはないだろう。
レアル・マドリード
チャンピオンズリーグ(CL)の舞台ではバルセロナを上回るマドリードだが、国内ではバルセロナに後れを取っている。今夏はベルギー代表FWエデン・アザールやセルビア代表FWルカ・ヨビッチなど、ビッグネームを獲得。積極的な補強を見せているが、バルセロナにグリーズマンが加入するのは喜べないはずだ。
昨シーズンはバルセロナに勝ち点19差を付けられたマドリード。新戦力を獲得し、その差を少しでも縮めたいところだが、グリーズマンのバルセロナ加入がそれに水を差すことになりそうだ。
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