プレミアリーグ アーセナル

アーセナルが移籍期間終了前に、しなければいけない4つこと

ラカゼット、オーバメヤンと契約延長

アーセナルがオフェンス面ですべきことはザハの獲得ではなく、アレクサンドル・ラカゼット、ピエール=エメリク・オーバメヤンと契約を延長することだ。

この2選手だけで、2018/2019シーズンの60%以上のゴールを生み出している。オーバメヤンはリーグトップとなる22ゴールを稼ぎ、ラカゼットはチームの年間最優秀選手に選ばれた。

契約はオーバメヤンが2年、ラカゼットが3年と、この2人は移籍市場でホットな選手となっている。どちらも新契約にサインしていない。ザハ獲得のために無理をするくらいなら、この2人に好条件を提示するために無理をすべきだろう。


ザハなどを獲得するなら

そうはいっても、新戦力を獲得することはクラブに新たな風を吹かせ、サポーターからの期待値をあげる前向きな行動だ。ただ、獲得に動くにはメスト・エジル、ヘンリク・ムヒタリアンと決別する必要があるだろう。

この2選手はアーセナルの中でも高い年俸を受け取っており(エジルに至っては週給35マンポンドと噂されている)、ここのコストをカットできなければ、新選手の獲得に現実味は生まれない。

ただ、高年俸でその年俸に見合った活躍ができない選手を他クラブも欲しがるはずがないだろう。これがアーセナルが抱える最も難しい問題の1つだ。エジルとの契約は残り2年。アーロン・ラムジーのようにフリーで手放すこともしたくないだろう。

現実的な落としどころを探すとすれば、レンタルで仮放出し、レンタル料を受け取りながら年俸を折半して負担を減らすことか。ただ、それでもエジルの引き取り手が見つかるかはわからない。


下部組織と風通しを良くする

アーセナルU-23チームのフレドリック・ユングべリ監督はエメリ監督が率いるトップチームに人材を送りこむという点でいい仕事をしている。下部組織でコーチを務めるペア・メルテザッカー氏の功績もあるだろう。アーセナルはこういった下部組織とトップチームの風通しをさらに良くしていく必要がある。

明らかに他のビッグ6に比べて、資金力に苦しむアーセナルが重視すべきは下部組織(育成)だ。ただでさえ、育成という部分ではマンチェスター・ユナイテッド以外のすべてのビッグ6に後れを取っている。

現在のアーセナルを支えているアレックス・イウォビやマテオ・ゲンドゥージ、ナイルズなどは若手も若手だ。エミール・スミス・ロウ、エディー・ケシャ、リース・ネルソンなど、下部組織の選手をトップチームで輝かせる土台はできつつある。この部分は他クラブよりも力を入れて強化していくべきだ。


 

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名前:菊池大将
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