現在、コパ・アメリカに参戦している日本代表。ウルグアイ代表と善戦したことがサッカー界で話題となっている。しかし、まだまだ世界トップレベルの強豪国と差があることもまた事実。そこで今回は、日本代表が一度も勝利したことがない強豪国をご紹介したい。(※日本代表と3試合以上対戦)
イタリア代表
通算対戦成績:1分2敗
イタリア代表と初めて対戦したのは1936年のベルリンオリンピック。このときは、0-8と手も足も出ずに完敗を喫した。
2度目の対戦はベルリンオリンピックから65年後の2001年のキリンチャレンジカップ。前半10分に柳沢敦のゴールで先制に成功するなど、トルシエジャパンは善戦したが、後半51分にドニに同点弾を許し、勝ちきることはできなかった。
3度目の対戦は2013年のコンフェデレーションズカップ。前半21分に本田のPKで先制し、33分には香川が見事な反転ボレーシュートを決めて2点リードを奪う。しかし、ここからイタリアが本領発揮し、逆転されてしまう。それでも日本は69分に岡崎のゴールで同点に追いついたが、試合終了間際にジョビンコに決勝点を決められて、敗れてしまった。
イングランド代表
通算対戦成績:1分2敗
日本代表がサッカーの母国と初めて対戦したのが、1995年にロンドンで行われたアンブロカップ。前半を0-0で折り返した日本だったが、後半立ち上がりに失点。それでも、62分に井原がゴールを決めて、同点に追いついた。しかし、試合終了間際の87分にPKを献上し、これを決められて惜しくも敗戦となった。
2度目の対戦は、2004年の国際親善試合。22分にオーウェンのゴールで先制を許した日本だったが、後半53分に小野伸二が同点ゴールを奪取。1-1の引き分けに終わった。この試合で自信を深めた日本は、その後行われたアジアカップで優勝を果たしている。
3度目の対戦は2010年の国際親善試合。W杯直前の合宿で行われた強化試合は、前半7分に田中マルクス闘莉王のゴールで先制するも、後半72分、後半83分に連続オウンゴールで失点。1-2と敗戦を喫した。しかし、その後のW杯では母国開催以外で初となるベスト16進出を果たした。
オランダ代表
通算対戦成績:1分2敗
初めての対戦は2009年の国際親善試合。前半は0-0と善戦したが、後半69分からファン・ペルシ、スナイデル、フンテラールと立て続けに3失点を喫して、最終的には0-3と完敗した。
2度目の対戦は、2010年のW杯。初戦のカメルーン戦で勝利した日本は、引き続き阿部勇樹をアンカーにした4-1-4-1のフォーメーションを採用し、オランダを苦しめたが、後半53分にスナイデルのミドルシュートで失点を喫して、0-1と惜敗した。
3度目の対戦は2013年の国際親善試合。前半の早い時間帯からファンデルファールト、ロッベンに決められる苦しい展開となったが、前半終了間際に大迫が追撃弾を決め、1-2でハーフタイムを迎える。後半60分に本田が値千金の同点ゴールを奪って、最終的には2-2で引き分けた。
セネガル代表
通算対戦成績:2分2敗
最初の対戦は、1987年のキリンカップ。日本代表は原博実(現Jリーグ副理事長)のゴールで先制するなど善戦したが、得点直後に同点に追いつかれる展開が続き、2-2の引き分けに終わった。
2001年の国際親善試合、2003年のキリンチャレンジカップは、それぞれ0-2、0-1と敗戦を喫した。
昨年のW杯での対戦では、先制点を許したものの、乾貴士のゴールで同点に追いつく展開。後半に入り、再びリードを許したが、本田圭佑の同点弾で2-2の引き分けに持ち込んだ。
ブラジル代表
通算対戦成績:2分10敗
1989年の初対戦から計12試合を戦っている日本代表。しかし、戦績は2分10敗と圧倒的な差を見せつけられている。
過去2度の引き分けは、いづれもコンフェデレーションズカップでの対戦だった。カシマスタジアムで行われた2001年はスコアレスドロー。ドイツで行われた2005年は中村俊輔のスーパーミドルシュート、大黒将志の劇的同点ゴールで2-2と引き分けに持ち込んだ。
他10試合の敗戦は全て記さないが、ブラジルにはサポーターも間違いなく苦手意識を持っている。2005年以降、現在5連敗中で、全5試合で3失点以上を喫する完敗。全く勝てる気がしない相手だ。もしブラジルに勝てる日が来れば、日本サッカーはまた一つ高いレベルに上がったと言えるかもしれない。
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