日本時間8日にベルギー代表FWエデン・アザールの獲得を発表したレアル・マドリード。2018/2019シーズンは低調なパフォーマンスが続いた同クラブの起爆剤となれるだろうか。少なくともサポーターはその働きに期待し、胸を躍らせているはずだ。しかし、アザールの移籍がすべてのサッカー関係者にとってハッピーな出来事とは限らない。今回はアザールのマドリード加入を歓迎できないクラブや選手たちをご紹介する。
チェルシー
チェルシーはアザールの退団を最も歓迎できないクラブだろう。チーム内で最も優れた選手の1人であり、7シーズンに渡ってクラブの中心を担った選手の放出はダメージが大きすぎる。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得もヨーロッパリーグ(EL)優勝も彼がいなければ成し遂げられなかった可能性が高いだろう。また、補強禁止処分もそのダメージをさらに大きくしている。
ビニシウス・ジュニオール
マドリードにとってアザールの加入は手放しに喜べることだろう。ただ、ビニシウス個人にとってはそうでないかもしれない。サンティアゴ・ソラーリ政権以降のビニシウスはコンスタントに出場機会を獲得。低調なパフォーマンスが続いたクラブの中で、数少ない希望の光を持った選手だった。ただ、自身よりもはるかに経験も実績もあるアザールが加入すれば、競争は厳しいものになる。彼が輝きを放ち、監督やクラブが存在を無視できなくなれば、マドリードの状態は良くなっている可能性が高いだろう。アザールの陰に隠れてしまう器ではないはずだ。
サッリorチェルシー新監督
ユベントス新指揮官就任が噂されるサッリ監督だが、依然として来シーズンもチェルシーで指揮を執り続ける可能性は残されている。同監督にとってもアザールの退団は受け入れにくいだろう。2018/2019シーズンもチェルシーの中心にはアザールがいた。彼がいない中で戦い方を模索するのは非常に困難な作業となるだろう。サッリ監督がユベントスの新指揮官となった場合、これは後任の監督にも当てはまる。
ラ・リーガのディフェンダー
ラ・リーガのディフェンダーの中にはアザールとの対戦を楽しみにしている選手もいるだろう。ただ、その数は多くないはずだ。ディフェンダーにとって、エリア内で自信をもってドリブルを仕掛けてくる選手ほど厄介な選手はない。ラ・リーガの多くのアタッカーのように、アザールは簡単に倒れようともしない。ラ・リーガのディフェンダーたちは間違いなくやりづらさを感じるはずだ。
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