日本代表・海外組 日本代表

森保監督が新システムを試行!これまでの歴代3バックを覚えてる?

日本代表は5日、トリニダード・トバゴと国際親善試合を行い、0-0のスコアレスドローに終わった。この試合では、森保監督が代表監督就任以来、初めての3バックを採用した。そこで今回は、改めて日本代表が過去に試合開始から3バックを採用した試合を振り返りご紹介したい。(システムはあくまで試合開始時の陣形)

1998年〜2002年

監督:フィリップ・トルシエ
フォーメーション:3-4-1-2
対戦相手:ベルギー(2002年日韓W杯)
3バック:松田直樹、森岡隆三、中田浩二(宮本恒靖)

母国開催となった2002年W杯では「フラット3」でお馴染みの3バックを採用。統率のとれたラインコントロールで史上初のラウンド16進出を達成している。

2002年〜2006年

監督:ジーコ
基本フォーメーション:3-4-1-2(4-4-2)
対戦相手:オーストラリア(2006年ドイツW杯)
3バック:中澤佑二、宮本恒靖、坪井慶介(茂庭照幸)

ジーコ体制では3バックと4バックを併用。2006年ドイツW杯、初戦のオーストラリア戦は3-4-1-2でスタート。2戦目クロアチア戦、3戦目のブラジル戦では4-4-2でプレーしている。

2007年6月1日

監督:イビチャ・オシム
フォーメーション:3-5-2
対戦相手:イエメン(アジアカップ予選)
3バック:阿部勇樹、田中マルクス闘莉王、坪井慶介

イビチャ・オシム監督は相手のセンターフォワードの枚数に合わせてDFの数を調整。相手が2トップであれば、ボランチが下がって3バック。1トップであれば、2バック(4バック)と臨機応変に対応している。

2008年3月26日

監督:岡田武史
フォーメーション:3-4-1-2
対戦相手:バーレーン(W杯アジア予選)
3バック:中澤佑二、今野泰幸、阿部勇樹

岡田体制で試合開始から3バックを採用したのは1試合のみ。W杯ではアンカーに阿部勇樹を起用した戦法を取ったため、試合中に3バック(5バック)の陣形になる場面も多く見られている。

2011年6月1日

監督:アルベルト・ザッケローニ
フォーメーション:3-4-3
対戦相手:ペルー(国際親善試合)
3バック:伊野波雅彦、今野泰幸、栗原勇蔵

基本システムを「4-2-3-1」としながら、試合中の攻撃的なオプションを得るために「3-4-3」の導入を試みている。

2011年6月7日

監督:アルベルト・ザッケローニ
フォーメーション:3-4-3
対戦相手:チェコ(国際親善試合)
3バック:伊野波雅彦、今野泰幸、吉田麻也

本田圭佑が中央に入り3-5-2気味に変化する時間帯が長くなっている。現代表の吉田麻也が右のCBに入りプレーしており、無失点試合を達成した。

2011年10月7日

監督:アルベルト・ザッケローニ
フォーメーション:3-4-3
対戦相手:ベトナム(国際親善試合)
3バック:今野泰幸、伊野波雅彦、槙野智章

3バックを試したが、全く機能せず。後半開始から4バックに変更している。現代表の槙野智章が右のCBに入りプレーした。

2013年5月30日

監督:アルベルト・ザッケローニ
フォーメーション:3-4-3
対戦相手:ブルガリア(国際親善試合)

ザッケローニ監督が最後に3バックを採用したのがブルガリア戦。その後、日本代表は長らく4バックで戦った。後任のアギーレ監督は攻撃時に3-4-3に可変するフォーメーションを用いたが、基本フォーメーションはあくまで4-1-4-1。ハリルホジッチ監督は3バックを一度も採用しなかった。

2018年5月30日

監督:西野朗
フォーメーション:3-4-3
対戦相手:ガーナ(国際親善試合)

W杯直前にハリルホジッチ監督を電撃解任。後任の西野朗監督はテストマッチで約5年ぶりに3バックを採用した。戦術の完成度こそ高くなかったものの、W杯本大会で使えるかどうかを判断する良い機会にはなった。

2019年6月5日

監督:森保一
フォーメーション:3-4-3
対戦相手:トリニダード・トバゴ(国際親善試合)

約1年ぶりに3バックを採用。無失点には抑えたが、得点を奪うことはできず、0-0のスコアレスドローに終わった。コパ・アメリカでは、メンバーも変わり、どのような布陣で戦うのか、注目が集まる。