
14日にアトレティコ・マドリードからの今季限りでの退団が発表されたフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン。サッカー界はこのニュースでもちきりとなり、その去就には大きな注目が集まっている。現状ではバルセロナが有力な移籍先候補とみられているが、現在のバルセロナにとってグリーズマンに大金をかけることは正しいことなのだろうか。今回はバルセロナがグリーズマンを獲得すべきではない3つの理由をご紹介する。
より若く安価な選手の存在
バルセロナは素晴らしいチームであり、欧州屈指の強さを持つクラブであることは間違いない。ただ、リオネル・メッシを筆頭にルイス・スアレス、イバン・ラキティッチ、セルヒオ・ブスケツなど、チームの核となる選手たちは30歳を超え、若返りを必要としているチームでもある。最近のバルセロナはウスマン・デンベレやジャン=クレール・トティボ、アルトゥール、マウコムなど若手選手を立て続けに獲得。彼らの将来に期待を持っているのは明らかだ。
グリーズマンの獲得は、そんな最近のクラブが行ってきた将来を見据えた戦略と矛盾する行動だ。28歳となり、選手としてのピークも過ぎているグリーズマンに契約解除金1億2500万ユーロ(約153億円)を支払うべきではないだろう。より安価で将来的な希望となれる選手は存在する。ライプツィヒのドイツ代表FWティモ・ベルナーやフランクフルトのセルビア代表FWルカ・ヨビッチ。バルセロナには複数の選択肢がある。
金額と成績
グリーズマンは世界で最も優れた選手の1人であるが、バルセロナが約153億円を支払ってまで獲得すべき選手なのだろうか。グリーズマンは今シーズン47試合に出場し21ゴールを記録した。ゴール以外にも様々な役割を負うことのできる選手としては悪くない数字だ。2019年に入ってからのリーグ戦では19試合で8ゴールを記録している。リーグ戦での合計は36試合で15ゴールとなっている。
ただ、この数字はグリーズマンが3試合から5試合連続でゴールがない時期を過ごし勝ちということの証明にもなる。毎シーズンタイトルの獲得を狙うチームのトッププレイヤーとしてはやや物足りない数字だ。メッシやスアレスの得点能力に慣れてしまうと、間違いなく物足りなく感じるだろう。また、グリーズマンの攻撃における最後の1/3でのクオリティはあまり向上していない。向上していれば、彼が残す数字面の成績は向上するはずだ。彼はそれ以外の部分で他の選手と差別化を図ってきた。アトレティコ加入時からリーグ戦でのゴール数は15~20付近を行ったり来たりが続いており、アシストも5~2ケタ未満を彷徨っている。
大舞台での強さはない
ディエゴ・シメオネ監督の下で高い評価を得てきたグリーズマンだが、大舞台や勝負となる試合で結果を残せていないことは指摘され続けてきた。アトレティコは今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でユベントスに敗れ、決勝トーナメント1回戦で姿を消した。もちろん相手がユベントスという難敵であることは影響しているだろう。ただ、それはユベントスにとっても同じで、クリスティアーノ・ロナウドは2ゴールと結果を残した。
これはクラブに限った話ではなく、代表チームでも同じだ。ロシアワールドカップでは4ゴールを挙げ、チーム内得点王の1人だったが、3ゴールはPKによるもので残る1ゴールもディフレクションによるもの。キリアン・ムバッペやポール・ポグバと同じように、多くの称賛を浴びたグリーズマンだが、彼が見せたパフォーマンスを考えると、過剰な賞賛だったと言えるだろう。
バルサはグリーズマンを
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