セリエA インテル

【今夏の補強動向】インテル編-元ユベントスCEOの手腕が試されるか

 インテルは昨秋にかつてユベントスで仕事をしていたジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)を招へいしたことにより、編成面で今後大きな変化を辿るかもしれない。今回はそのインテルの今夏の補強についてポイントを絞って紹介する。


1、アントニオ・コンテ

 インテルはリーグ戦残り2試合で3位と来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得目前に迫っている。ただ現在率いているルチアーノ・スパレッティ監督は今季終了後の退任が濃厚と伝えられており、同監督の後任としてかつてユベントスでジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)とともに仕事をしていた元チェルシー指揮官アントニオ・コンテ氏の就任がほぼ確実と伝えられている。


2、マウロ・イカルディ

 イカルディはチーム内で絶対的ストライカーとしての地位を確立しているものの、2月中旬のキャプテン交代以降、約40日間にわたって全体トレーニングに参加しない状況が続いていた。同選手は4月頭のリーグ戦で復帰を果たしいるものの、サポーターをはじめ周囲からはイカルディや同選手の代理人に対して批判の声が上がっており、今夏退団の可能性が取りざたされている。また同選手の移籍先候補としてはフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの今夏退団を公式発表したアトレティコ・マドリードやパリ・サンジェルマン(PSG)の名前があがっている。


3、ディエゴ・ゴディン

 ジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)は昨秋までユベントスで同じCEO職で仕事をしていたが、周囲からはほぼ毎シーズンにおいてフリーでの獲得を行っていたことに定評があった。そしてインテルで迎える最初の夏の移籍市場でも、アトレティコ・マドリードのウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンのフリー獲得がほぼ確実になっている。同選手は長らくディフェンスリーダーとしてチームを支えていたものの、33歳という年齢もありアトレティコは契約延長を行わず、今季終了後の退団を公式発表している。


4、ミラン・シュクリニアル

 インテル首脳陣の今季中における最大の課題はスロバキア代表DFミラン・シュクリニアルの引き留めだった。同選手は昨夏にサンプドリアから加入すると、加入1年目ながら主力に定着し、ブラジル代表DFジョアン・ミランダをベンチへと追いやっている。ただシュクリニアルにはマンチェスター・ユナイテッドやバルセロナが興味を示していたことから今夏退団の可能性があった。しかしインテルは2023年夏までの契約延長を公式発表しており、今夏引き留めに成功している。