今季のチャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)では周囲の評価を覆し快進撃を続けたクラブの存在が目立った。今回は欧州カップ戦のみならず、リーグ戦でも上位争いに食い込んでいるクラブも含めて紹介する。
1、アヤックス
・所属リーグ:エールディビジ
・今季成績
リーグ戦-1位(最終節終了)
チャンピオンズリーグ-ベスト4
・主な所属選手
-フレンキー・デ・ヨング
-マタイス・デ・リフト
-ドゥシャン・タディッチ
若きタレントを多く抱えているアヤックスは、チャンピオンズリーグでは予選からの出場だったにも関わらず、グループステージではバイエルン・ミュンヘンと互角の戦いを披露すると、ベスト16でレアル・マドリードを、そして準々決勝ではユベントスを下している。国内リーグでもPSVとの熾烈な優勝争いを制するなど、ここ数シーズンに渡って低迷していたオランダサッカーの再興に大きく貢献している。
2、LOSCリール
・所属リーグ:リーグアン
・今季成績
リーグ戦-2位(残り2試合)
・主な所属選手
-ロイク・レミー
-ニコラス・ペペ
-チアゴ・メンデス
2017年夏にかつてモナコをチャンピオンズリーグで快進撃に導いたSD(スポーツディレクター)が加わったリールは、無名の選手を数多く抱えながらもシーズン序盤からオリンピック・マルセイユやオリンピック・リヨンをはじめ強豪クラブをしり目に快進撃を続けると、年明け以降は安定した戦いを展開。さらにシーズン終盤には首位を独走していたパリ・サンジェルマン相手に5-1で勝利している。
3、アタランタ
・所属リーグ:セリエA
・今季成績
リーグ戦-4位(残り2試合)
ヨーロッパリーグ-プレーオフ敗退
・主な所属選手
-ヨシップ・イリチッチ
-アレハンドロ・パプ・ゴメス
-ドゥバン・サパタ
下部組織から多くのタレントを輩出しているアタランタは、一昨季にセリエA4位というクラブ史上最高成績を残したことにより国内外ビッグクラブから一目置かれる存在になっている。また昨季はヨーロッパリーグでエバートンやボルシア・ドルトムント相手に互角以上の戦いを見せると、今季もリーグ戦でユベントスやナポリなど上位クラブから勝ち点を獲得し、クラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場権獲得まであと一歩のところまで迫っている。
4、アイントラハト・フランクフルト
・所属リーグ:ブンデスリーガ
・今季成績
リーグ戦-6位(残り1試合)
ヨーロッパリーグ-ベスト4
・主な所属選手
-長谷部誠
-ルカ・ヨビッチ
-ケビン・トラップ
元日本代表DF長谷部誠が最終ラインを統率するアイントラハト・フランクフルトは、昨季のDFBポカール決勝でバイエルン・ミュンヘンを下してタイトルを手に入れると、今季はヨーロッパリーグの舞台においてグループステージを6戦全勝という驚異的な結果を残すと、ラウンド戦でもインテルやベンフィカなど格上を次々と下し、準決勝の対チェルシー戦でも2ndレグでPK戦にもつれるなど好勝負を演じた。
5、ヘタフェ
・所属リーグ:ラ・リーガ
・今季成績
リーグ戦-5位(残り1試合)
・主な所属選手
-ジェネ・ダコナム・オルテガ
-ネマニャ・マクシモビッチ
-ハイメ・マタ
日本代表MF柴崎岳が所属するヘタフェは、ラ・リーガのなかでは中堅という位置づけで周囲から見られていたが、今季はレアル・マドリードやセビージャなど強豪クラブが不振に喘いでいたこともあり、シーズン中盤以降は来季欧州カップ戦出場圏内である7位以上を維持している。
6、ウォルバーハンプトン・ワンダーランズ
・所属リーグ:プレミアリーグ
・今季成績
リーグ戦-7位(最終節終了)
・主な所属選手
-ラウル・ヒメネス
-ルイ・パトリシオ
-ジョアン・モウティーニョ
大物代理人であるジョルジュ・メンデス氏の顧客が多く在籍しているウォルバーハンプトン・ワンダーランズは、シーズン開幕当初は昇格組ということもあり降格候補と謳われていたが、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーなど上位クラブから軒並み勝ち点をもぎとるなど波乱を演出する存在として多くのファンを驚かせている。またストライカーとしてリーグ戦で13ゴールを叩き出したFWラウル・ヒメネスはベンフィカからクラブ史上最高額での買い取りオプション行使が決定した。
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