フェルナンド・イエロ氏は昨夏のワールドカップ・ロシア大会開幕直前にスペイン代表指揮官に急遽就任した背景について語っているようだ。現地時間25日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
スペイン代表はフレン・ロペテギ監督のもとでロシアW杯欧州予選でグループステージ首位通過を果たし本大会出場を決めていた。
しかし同監督がスペインサッカー連盟(RFEF)と契約延長を行っていたにも関わらず、本大会開幕直前に水面下でレアル・マドリードと次期監督就任に向けた交渉を行っていたことが発覚。これによりRFEFはロペテギの解任に踏み切り、当時SD(スポーツディレクター)を務めていたフェルナンド・イエロ氏を後任監督に指名し、本大会に臨んでいた。
当時の心境についてイエロ氏は「私はこのナショナルチームのユニフォームを着ることを常に誇りに思っていた。(直前でのオファーについて)私自身責務を感じていたので、拒否することができなかった。
「フットボールの世界では、良い決断もあれば悪い決断もある。私はあの決断がベストなものであったと確信しているよ」と語っており、国を背負って大舞台に臨む覚悟をしていたことを明かしている。
また同氏は「2022年のカタールW杯終了後まで契約を残していた。ただ僕にオファーが届いた時、ロシアW杯を終えたら監督を辞めると分かっていた」とコメント。就任当初からロシアW杯本大会のみの指揮と自分の中で決めていたようだ。
前代未聞のW杯本大会直前での解任劇で世界中のフットボールファンを驚かせたスペイン代表は、ベスト16でPK戦の末に開催国ロシアに敗れてしまった。ただ大一番で指揮をとったイエロ氏の決断に周囲から称賛の声があがることだろう。
コメントランキング