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プレミアリーグ第34節、リバプールとの大一番に2-0で敗れたチェルシー。リーグ屈指の難敵相手とはいえ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得を目指すクラブにとっては痛い敗北となった。今回は、そんなリバプール戦で見えてきたチェルシーは抱える4つのことをご紹介する。
対強豪相手の戦い方が必要
マウリツィオ・サッリ監督を招聘した今シーズンのチェルシーは、ボールを支配することをメインに戦ってきた。そして、強豪相手にはより深い位置で守り、カウンターからの得点を目指す戦い方を見せた。リバプール戦でもカウンターからダビド・ルイスの能力を活かした攻撃で何度かチャンスを作っている。しかし、そこで生じる矛盾がある。それがジョルジーニョのアンカー起用だ。もちろん彼のカバーリングやパスコースを生み出す能力は素晴らしい。ただ、深い位置で守ることを得意とする選手ではなく、過剰なプレスに耐えきれる選手でもない。理想と現実を見極めて、強豪クラブと戦う必要がある。
ジョルジーニョの限界
先ほどの続きのようになるが、質の高い、高い位置からのプレスを得意とするチームを相手にジョルジーニョの起用はしばらく控える必要があるかもしれない。特にリバプールのようなチームを相手にすれば、彼がカウンターの起点になってしまうことは予想できるだろう。1失点目も、2失点目もジョルジーニョでなければ防げた失点である可能性は高い。マテオ・コバチッチやエンゴロ・カンテのアンカー起用を検討する必要がある。
イグアインに過度な期待はできない
リバプール戦は後半からイグアインが投入され、彼が低い位置に降りてボールを受け、空けたスペースを周囲の選手が使うことでリバプールDF陣に迷いを生みいくつかのチャンスにつなげることができた。ただ、クラブやサポーターが彼に求めるのは得点だろう。レアル・マドリード、ナポリ、ユベントスでの活躍を見ていれば無理もない。ただ、リバプール戦のパフォーマンスを観る限りでは、叶わぬ願いかもしれない。かつてのイグアインであれば決めていたであろうシーンを、彼は決め切ることができなかった。
若手の成長が必要
サッリ監督はリバプール戦でルーベン・ロフタス=チークとカラム・ハドソ=オドイの2人の若手選手をスタメンに抜擢した。ただ、彼ら2人のパフォーマンスに納得できたサポーターはいないだろう。チークは持ち前の体の強さと、高い技術力でプレスを回避することもあったが、このレベルでプレーするレベルにはないと思った人がほとんどだろう。オドイに関してはほとんど何もできなかった。今夏、来冬の移籍市場で補強禁止処分を受ける可能性のあるチェルシーにとって、この2人の選手の成長は必要不可欠だ。
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