チェルシーのマウリツィオ・サッリ監督は現地時間2日に行われたセリエA第30節・ユベントス対カリアリで起こった差別問題に対するイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチの発言に触れているようだ。5日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。
この一戦では、キーンに対してカリアリのウルトラス(過激サポーター)が人種差別のチャントを浴びせたことが問題となっている。
また同選手は85分に試合を決定づけるゴールを挙げているが、ゴール直後にカリアリサポーターの目の前で両手を広げて直立不動のパフォーマンスを見せている。
これについてボヌッチは試合後に「モイーズがあのような行動をとるべきではないし、カリアリのクルヴァもそれに反応するべきではない」と今回の騒動は両者に責任があるという見解を示していた。
しかしこの発言にはマンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングやオリンピック・マルセイユのFWマリオ・バロテッリら複数選手が差別自体を容認しているとも解釈できるとして批判している。
これに加え、サッリ監督も記者会見の場で「あの場所は良い雰囲気であることがほとんどであるだけに、カリアリで起こったことに私は驚いた」とキーンへの差別問題に言及。
またボヌッチの発言については「ボヌッチは自分の発言で失敗を犯した。ただ彼は差別主義者ではないし、何か異なるメッセージを伝えたかったと私は確信している」と語っており、言葉の選び方を間違えたという見解を示している。
そしてイタリア国内での差別問題については「我々は人々に見本になることしかできない。本当に解決し難い問題だ」とサッカー界からの根絶が厳しい現状を語った。
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