ラ・リーガ

昨夏ラ・リーガ参戦も、苦しむ5人の選手

 ビッグクラブに加入するということは、選手にとって大きなプレッシャーとなる。1試合でも期待に応えることができなければ、あらゆる憶測や議論が飛び交い、移籍は失敗なのではないかと囃し立てられる。今回は、昨夏ラ・リーガに参戦したものの、期待に応えられていない5人の選手をご紹介する。


トマ・レマル

クラブ:アトレティコ・マドリード

2018年6月にモナコからアトレティコへの移籍が発表されたレマル。モナコ時代は天才と称された彼だが、アトレティコではそう呼ばれていた理由を示すことができていない。

今シーズンは25試合に出場しているものの、先発出場は18試合にとどまっている。1ゴール、2アシストと数字面も物足りない。アントワーヌ・グリーズマンのように、ある程度ゴールを挙げることを求められているが、期待に応えることはできていない。


マウコム

クラブ:バルセロナ

昨夏、ローマ移籍が迫っていながら土壇場でバルセロナへの移籍を決めたマウコム。しかし、その決断は間違っていたかもしれない。彼はバルセロナでほとんど出場機会を得ることができていない。

マウコムは今季10試合に出場。そのうち、先発出場は2試合のみ。序列の高い選手たちに休息を与えるための起用もあった。彼が今シーズンに残している数字は1ゴール、2アシスト。ゴール前で結果を残せていないことも、彼の立場を悪くしている。まだ22歳。これからの奮起に期待だ。


ゴンサロ・ゲデス

クラブ:バレンシア

昨夏にパリ・サンジェルマンから完全移籍を果たしたゲデス。1シーズンのレンタル期間でバレンシアに価値を証明することができた結果だ。しかし、今シーズンは17試合に出場しているものの、2ゴール、1アシストと数字がついてこない。

約50億円を費やして獲得したバレンシアとしては、物足りない数字だろう。昨シーズンサポーターを驚かせた技術を、今シーズンは見せることができていない。改善の兆しを見せることができるだろうか。


マリアーノ・ディアス・メヒア

クラブ:レアル・マドリード

オリンピック・リヨンでのレンタル生活を終え、クリスティアーノ・ロナウドがいなくなったマドリードに復帰したディアス。C・ロナウドやラウル・ゴンザレスが背負った背番号「7」を背負うことになった。

得点力が落ちると予測されたマドリードにおいて、彼のゴールへの感覚に期待も集まったが、それに応えることはできていない。今シーズン11試合に出場しているディアスだが、2ケタ分以上出場した試合は少ない。


レアル・マドリードのティボー・クルトゥワ 写真:La Liga

ティボー・クルトゥワ

クラブ:レアル・マドリード

世界的なゴールキーパーとしての地位を確立し、昨夏マドリードに加入したクルトゥワ。しかし、彼はその実力を示すことができていない。

24試合に出場し、8つのクリーンシートを記録している今シーズンのクルトゥワ。許した失点は30だ。8つのクリーンシートは決して悪くない数字かもしれない。ただ、レアル・マドリードが抱えるDFは、パフォーマンス云々の前に世界的なDFだ。マドリードというクラブは、クルトゥワのようなレベルの選手にも多大なプレッシャーとなっているのだろう。


 

名前:菊池大将
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幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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