開幕節からの盛り上がりが持続している明治安田生命J1リーグであるが、今節も各地でファンの注目を集める出来事が多かった。今回はその第3節における出来事を振り返る。
アンデルソン・ロペス、1試合4ゴールの裏には…
今季にFCソウルから再びJリーグの舞台に復帰したアンデルソン・ロペスは、ホーム開幕戦となったJ1リーグ第3節・清水エスパルス戦で先発出場を果たすと、前半終了間際にFW鈴木武蔵から譲ってもらったPKを確実に決めると、後半にさらに3ゴールを叩き込みチームの勝利に大きく貢献した。ただ後半開始早々のゴール直後に興奮気味にピッチ上の柵を乗り越え、地面に転落するアクシデントにも見舞われており、スタジアム全体が一時騒然となっていた。
クエンカがJ1デビューも…
サガン鳥栖はJ1リーグ開幕から公式戦3連敗と苦戦している中、味の素スタジアムに乗り込みFC東京と対戦。かつてバルセロナでプレーしていたFWイサーク・クエンカはここまでの公式戦を欠場していたものの、この一戦ではベンチ入りを果たし後半途中からピッチに送り込まれる。ただその直後にかつてFC東京に在籍していた経歴を持つMF高橋秀人が2枚目のイエローカードを貰い退場に。試合終了間際に2失点を喫して敗れたことについて、ルイス・カレーラス監督は高橋秀人の退場を悔やむとともに、数的不利によってクエンカ投入後に描いていた当初のプランの変更を余儀なくさせられたことを明かしている。
神奈川ダービーは劇的な幕切れに
アンジェ・ポステコグルーの目指すプレーモデルが板につき開幕から連勝と波に乗る横浜F・マリノスと今季J1リーグ3連覇を目指す川崎フロンターレによる神奈川ダービーは今節最大の注目試合となっている。1-1で迎えた88分、川崎フロンターレはロンドン五輪得点王のFWレアンドロ・ダミアンが勝ち越しゴールを決めて勝負ありかと思われた。しかし横浜F・マリノスはラストプレーの場面でコーナーキックからMF扇原貴宏がヘディングシュートを叩き込み同点に持ち込み勝ち点1を獲得する結果となった。
東日本大震災から8年が経過
3月11日に発生した東日本大震災から8年を迎えるのを前に、被災地・仙台ではベガルタ仙台が「復興応援試合」と題してかつて1995年に阪神淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市にホームスタジアムを構えるヴィッセル神戸と対戦している。この一戦では元スペイン代表FWダビド・ビジャのゴールなどでヴィッセル神戸が3-1と勝利を収めているが、試合後に両チームの一部サポーター同士がトラブルに発展するなど、残念な出来事もあった。
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