世界的名手トニ・クロースに異変が起きている。オフ・ザ・ボールの動きの質は低下し、まるで機械のように正確なプレーを見せていた姿を、最近は見ることができていない。アヤックス戦の致命的なミスも、かつての彼であれば考えられないようなプレーだ。モチベーションの問題、年齢的な問題、日程や負傷などコンディションの問題、彼の歯車が狂っている理由は定かではない。ただ、レアル・マドリードとしては解決しなくてはいけない1つの問題だ。今回はその解決策の1つ、新戦力にフォーカスし、クロースの代役となれそうな選手をご紹介する。
イルカイ・ギュンドアン
マンチェスター・シティとの契約延長が不透明なギュンドアンだが、パフォーマンスだけを見れば延長に値する選手といえる。長短のパスでチームの攻撃を組み立て、アシストの能力に優れる彼は、今季7ゴールに関与している。参考になるかはわからないが、クロースの数字を大きく上回っている。相手に引かれてしまうと攻撃の手段を失う現在のマドリードにとって、彼のミドルシュートは大きな助けとなるはずだ。
アドリアン・ラビオ
パリ・サンジェルマンとの契約満了がほぼ確実となっているラビオ。しかし、噂は多数流れるものの、依然として移籍先は決まっていない。カルロ・アンチェロッティに才能を見出された彼は、17歳の若さでトップチームデビューを飾っており、若いが経験は豊富だ。彼はパスセンスの高さと視野の広さで、クロースの代役になり得る人材だ。もちろんそれらを活かすための技術も兼ね備えている。大柄な体格は難しい体勢での正確なパスを可能にし、守備時のダイナミズムにも繋がっている。成長を遂げ、攻撃面だけでなく、守備にもプラスアルファを与えることのできる選手だ。
ミラレム・ピアニッチ
ユベントスにとって、クリスティアーノ・ロナウド以上になくてはならない存在がピアニッチだろう。長短の正確なパス、相手の守備を無力化するきっかけを与えるポジショニング、数シーズン前から向上を見せる守備力、セリエA最高のプレーメーカーだ。ただ、前者2人と決定的に違うのは獲得の難易度。ユベントスに彼の代わりを務められる選手はおらず、ユベントスを説得するのは至難の業だろう。
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