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キャプテン剥奪された選手たち。失墜した信頼を取り戻すには…

歴史上に残るチームには常に優秀なキャプテンがいた。ピッチ上、トレーニングでリーダーシップを発揮しながら、強烈な個性を持った選手たちを選手の立場からまとめ、メディアやサポーターに対しては選手を代表するスポークスマンとしての役割も期待される。周囲からのリスペクトを得られなければ、任命されない名誉な役職だ。

しかし、そんな周囲からの尊敬を受けてキャプテンに任命された選手も失敗を犯してしまうこともある...。そこで、今回は「大失敗によってキャプテンマークを剥奪されてしまった選手たち」をご紹介したい。


ウィリアム・ギャラス

2008年:アーセナル

2007年にティエリ・アンリが退団。キャプテンマークを継承した。若いチームの中で絶対的なリーダーシップを発揮することが期待されていたが、公の場でチームメイトの批判を繰り返すことに加え、自身のパフォーマンスが低下したことで、キャプテンマークを剥奪された。


ジョン・テリー

2010年:イングランド代表

2007年に結婚したテリーは、3歳の双子を持つ一家の主人だった。しかし、元チームメイトの親友ウェイン・ブリッジの元交際相手と不倫、浮気していたことが明らかとなり、イングランド代表でのキャプテンを剥奪された。


ジョン・テリー

2012年:イングランド代表

2010年にイングランド代表のキャプテンマークを剥奪されたジョン・テリーだが、2011年に再びキャプテンに就任。「年齢を重ねたことで、物事を深く考えるようになった」と発言し、再任に自信をのぞかせていた。しかし、2012年のプレミアリーグの試合中、アントン・ファーディナンドに対して人種差別発言をしたとして起訴された。一連の言動により、キャプテンマークを再び剥奪された。


ジョニー・エバンス

2018年:ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)

2018年、バルセロナでのキャンプ中にWBAの選手4名が騒動を起こした。外出禁止のルールを破り、深夜に歓楽街へ繰り出した4選手は、マクドナルドで談笑。ホテルへ帰ろうとしたところ、移動手段が見つからなかったため運転手のいないタクシーに乗り込み、無断で運転して戻ったと報道された。真実は明らかとなっていないが、外出禁止令を破った事実は確認されており、この4名の中にキャプテンを務めていたジョニー・エバンスも含まれていた。当然、エバンスはキャプテンマークを剥奪された。


ポール・ポグバ

2018年:マンチェスター・ユナイテッド(第二キャプテン)

プレミアリーグ第6節ウルバーハンプトン戦の試合後、戦術批判とも取れるような発言を残したことで、当時の指揮官ジョゼ・モウリーニョが激怒。会見で「ポグバには第2キャプテンを任せないと決断したことだけが真実だ」と第二キャプテンの座を剥奪したことを認めた。


マウロ・イカルディ

2019年:インテル

2015年にラノッキアからキャプテンマークを継承したイカルディ。しかし、シーズン途中でキャプテン剥奪が決定した。剥奪理由に関して様々な憶測が流れているが、有力なのは、契約延長交渉の停滞、リーダーシップの欠如、代理人ワンダ・ナラの言動、の3つ。サポーターからの信頼も失いかけている。