ウナイ・エメリが監督に就任したアーセナルにおいて、メスト・エジルの出場機会は日に日に減少。彼の退団は時間の問題かもしれない。ただ、彼の創造性を失うことは、アーセナルにとってマイナスに働く部分もある。しかし、エジルの有力な後釜候補に推したい選手がアヤックス・アムステルダムにいる。フレンキー・デ・ヨングやマタイス・デ・リフトなど、多くの若手選手が注目されている。そのチームの中心ともいえる、モロッコの天才ハキム・ツィエクだ。今回は、ツィエクがエジルの後釜としてふさわしい理由をご紹介する。
ゴールセンス
ツィエクはエールディビジでの彼のキャリアにおいて、コンスタントにゴールを挙げてきた。平均すると、1シーズン2ケタ以上はゴールを奪っている。特に、今シーズンはその鋭さに磨きがかかり、18試合の出場で12ゴールを挙げている。日本時間14日に行われたレアル・マドリード戦でも、そのゴールセンスはいかんなく発揮された。中盤に10得点以上を計算できる選手がいるチームは怖いだろう。
高いプレーメーク能力
エジルはプレーメイキング能力の高さが突出しているが、ツィエクのプレーメイキング能力の高さにも疑いようがない。優れた技術のドリブルを織り交ぜながら、オープンな展開でもセットされた展開でも重要なパスをチームメイトに提供することができる。エールディビジでは1試合平均4つのキーパスを通しており、怪物級だ。
守備での貢献度
エジルの単純な守備力に関しては、決して高いと言えないだろう。サッカーセンスは高いので、危険な部分はすぐに感知できるが、それを阻止するだけの能力を併せ持っていない。ただ、ツィエクにはそれがある。エジルが1試合平均0.7回のタックルを記録しているのに対して、ツィエクは1.8回を記録している。攻撃的なMFとしては多い数字と言えるだろう。
弱点
高い能力を持ったツィエクだが、彼にも弱点はある。それがパス成功率の低さだ。昨シーズンのすべての大会を通した成功率は73.8%。試合の局面を変える、難しいパスを選択することが多いとはいえ、高いとは言えない数字だ。また、彼には欧州5大リーグでプレーした経験がない。これは個人差だが、適応に時間がかかる可能性もある。
今冬は選択肢がローン移籍に限れあれていたアーセナル。その結果、1月の補強はデニス・スアレスを獲得するにとどまった。しかし、来夏は絶好のチャンスだろう。できることなら早めに話を進め、少しでも早くチームに合流させたい。
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