
1-0で何とかオマーン戦を勝利で終えた日本代表。しかし、試合の中で多くの課題が浮き彫りとなった。今回は日本代表が修正しなければいけない5つの課題をご紹介する。

相変わらずのリスクマネジメント不足
この試合でもボールの失いかたの悪さと、失われた際のリスクマネジメントには課題が残った。両サイドバックが高い位置を取っている場面でリスクの多いボールを前方にけりこむことで、回収されてからカウンターを食らう場面が散見。CBが高い位置を取れていないので、カウンターを受けた際に失点に直結する形を生み出してしまった(運良く失点は免れたが)。リスクマネジメントの意識が目に見えて高かったのは南野拓実ぐらいだろう。

限界の見えた2MF
トルクメニスタン戦でも明らかだったが、2枚で構成するCMFにはあらゆる面で限界があった。プレッシャーをかけられれば前に運べず、カウンター時もフィルターになり切れない。今後に向けて3枚で中盤を構成することを選択肢に入れるべきだろう。

サイドの幅の取り方
トルクメニスタン戦では後半に修正し、サイドで幅をとることで相手の守備ブロックを攻略した。しかし、この試合では決まり事がなく、流れの中で“なんとなく”で選手が幅を取っていた。最初からしっかりと決まりを作るべきだろう。3バックの採用など、サイドでだれが幅を取るかわかりやすい形にするのも1つの手だ。今の形ではサイドハーフかサイドバックが行き場を失ってしまう。

ビルドアップの形を明確に
サイドの幅の取り方と同じく、ビルドアップの形にも明確な決まりが見えなかった。サイドバックがCBのサポートに入るのか、MFが1枚降りてくるのか決まりを作ったほうが良い。それはGKを含めてもだ。サイドでだれが幅を取るか曖昧なのは、ビルドアップの形が定まっていないことも影響している。

南野の相方は北川がベスト?
大迫勇也がファーストチョイスの日本代表だが、オマーン戦での北川航也は大迫よりも南野との相性が良いように見えた。降りる回数は多い大迫よりも、相手の最終ラインを引っ張ってくれるので、南野にとって余裕があったはずだ。南野が降りてくる回数が多く見えたのも、このことが要因と言えるだろう。人によっては否定的な意見も出そうなパフォーマンスだったが、北川は即興的なコンビネーションにも対応できるため、今後の参考にするべきだ。
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