成績不振により、年内残り2試合の結果次第では解任が濃厚視されているミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督。今回はイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が挙げた4人の後任候補をご紹介する。
パウロ・ソウザ
国籍:ポルトガル
ルイス・フィリペ・スコラーリが率いるポルトガル代表でアシスタントコーチを務め、そこから監督としてのキャリアをステップアップさせていったパウロ・ソウザ。2015/2016~2016/2017シーズンにはフィオレンティーナを率いており、セリエAから離れて過ぎてはいない。フィオレンティーナでは前任のビンツェンツォ・モンテッラの意思を継ぎ、自らアクションを起こしていくスタイルを採用。ポゼッションに重点は置かず、効果的かつ積極的なプレッシングを仕掛け、GKを起点とする攻撃のスタイルを確立した。攻め手を見失っている現在のミランを立て直す可能性もあるだろう。
ロベルト・ドナドーニ
国籍:イタリア
2001年にレッコで指導者としてのキャリアをスタートさせて以降、セリエAで指揮を執り続けてきたドナドーニ。これまでのミランOBとは違い、監督として豊富な経験を有している。アーリゴ・サッキが率いたミランでプレーしていたこともあり、効率的かつ組織的なフットボールを志向している。原則の部分をしっかりと守りながらも、組織的な攻撃を目指すスタイルは、今のミランに欠けている部分かもしれない。
フランチェスコ・グイドリン
国籍:イタリア
2010年から4シーズンに渡ってウディネーゼを率いて、若手の才能を最大限に引き出したグイドリンの手腕は確かに評価されてきた。特に柔軟性の高さは素晴らしく、様々な戦術を使い分けることで戦力的に劣るチームを相手にも果敢な戦いを仕掛けることができる。4バックと3バックの両方でスタイルを持っているため、負傷から復帰さえすればマッティア・カルダラ、アレッシオ・ロマニョーリ、マテオ・ムサッキオの3人を同時に起用することもできるだろう。
アーセン・ベンゲル
国籍:フランス
ミランの新CEOに元アーセナルCEOのイバン・ガジディスが就任したことで、後任候補に名前が挙がっているベンゲル。実力や手腕と言ったことは別にして、彼が就任すれば大きな注目を集めることは間違いないだろう。ガジディスはベンゲルの去ったアーセナルでウナイ・エメリと上手に分業することでアーセナルの立て直しを成功させている。その経験からベンゲルを納得させることができれば、いい方向に進む可能性もあるだろう。
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