3位トッテナム・ホットスパーと5位アーセナルが、日本時間12日に激突する。ともにチャンピオンズリーグ出場圏内を狙う両チームのノース・ロンドン・ダービーは激しい試合になることが予想される。戦術的で感情的な素晴らしい試合になるだろう。ただ、様々な面を考慮すると、アーセナルが有利だと判断できる。今回はホームのアーセナルが勝利を収めるであろう5つの理由をご紹介する。
日程的な問題
トッテナムはダービーが行われる3日前にインテルとCLグループステージ第5節を戦った。ソン・フンミンなどある程度の主力はベンチスタートだったが、勝たなけれなCLグループステージの敗退が決まることもあり、選手たちはトップフォームを求められた。対するアーセナルもボルスクラとヨーロッパリーグ(EL)のグループステージを2日前に戦ったが、スタメンで起用したのはほとんどが10代や20代前半の序列としては低い選手たち。主力選手たちはしっかりと休養を取ることができている。レベルの高い試合の中で、この日程的な差は大きいだろう。
ウナイ・エメリの手腕
エメリは試合前に必ず相手を研究し、相手のスタイルに応じて自身のスタイルを変える柔軟性を持っている。ボーンマス相手に3バックを採用し、見事に勝ち点3を勝ち取っている。チェルシーはトッテナムのプレスに完全に潰され1-3で敗北したが、サッリがスタイルにこだわりすぎることも影響しただろう。ソン・フンミンやルーカス・モウラが積極的にDFが空けた裏のスペースを狙ってくるトッテナムに対しても秘策を考えてくるはずだ。
好調を維持する二人のストライカー
ビッグゲームで力を見せるアレクサンドル・ラカゼット。そして、ピエール=エメリク・オーバメヤンはホームでの直近8試合で5ゴールと、好調を維持している。ゴールランキングでもマンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロと8ゴールで並びトップだ。そこにメスト・エジルを加えた攻撃ユニットは対戦相手にとって非常に厄介な存在だ。現に、彼らが無失点に抑えられた試合は1度もない。
トレイラとジャカの名コンビ
エメリはほぼすべての試合で2ボランチを採用しており、そこに名を連ねるのがルーカス・トレイラとグラニト・ジャカだ。今まで煮え切れなかったジャカだが、洗練されたポジショニングと判断を兼ね備えたトレイラの存在により、自身のパス能力を存分に発揮している。チェルシー戦でジョルジーニョを試合から排除し、チェルシーを機能不全に陥れたとってだが、トレイラに逆にマーカーが消される可能性が高い。また、トレイラがマークを引き付けることでジャカが自由になる時間が長くなる可能性もある。トッテナムにとって厄介な相手となるだろう。
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