今季はJリーグにアンドレス・イニエスタ、フェルナンド・トーレスなど数多くの大物スター選手が加入。ヴィッセル神戸は世界的に有名な戦術家フアン・マヌエル・リージョの招聘に成功した。今後は大物監督の招聘も増加するかもしれないと期待してしまうサポーターも多いのではないだろうか。そこで今回は現在無所属の世界最高峰の指揮官5名をご紹介したい。
フレン・ロペテギ
ロシアワールドカップ直前にスペイン代表監督を退任。レアル・マドリードの新指揮官に就任したが、わずか136日で解任されてしまった。大きく評価を落としているロペテギだが、同情に値する要素も多分に存在する。
チームの得点源であったクリスティアーノ・ロナウドが退団したことにより、ロペテギは就任早々にチームのメカニズムを根本から作り変えることを迫られた。チーム内で新たな序列を築き、選手たちの信頼を得る。前人未到UEFAチャンピオンズリーグ3連覇達成したチームを変革することは容易でないだろう。また、前任者との比較、類稀なるカリスマ性を持つジネディーヌ・ジダンと比べられたことも選手の求心力を失わせた要因だろう。
就任早々から「必要不可欠な改革」を突きつきられ、偉大な前任者と比較された。名門レアル・マドリードの指揮官を務められる器量はなかったかもしれないが、優秀な監督であることには違いない。スペイン代表U-19、U-21を率いて欧州選手権を制した実績も蔑ろにされるべきではない。
可能性は限りなく低いが...相手を圧倒するポゼッションサッカーをJクラブでもみてみたい。
アントニオ・コンテ
史上4番目となる就任初年度でのプレミアリーグ優勝を果たした敏腕監督。しかし、昨季限りでチェルシーの指揮官を退任。今季はどのチームも率いておらず、無所属のままだ。
選手の個性に合わせて変化させているが、基本的にはイタリア代表、ユベントス、チェルシーと同じようなスタイルで戦っている。敵を自陣に引き出すと、一気にスピードアップ。ウイングバックが高い位置どりをキープして相手を押し込む。前線からのハイプレスと撤退守備を時間帯、試合相手によって使い分ける。
戦術家としても評価は高いが、情熱的なゴールの喜び方や勝利への執着心を感じさせる采配など、魅力的な指揮官だ。可能性は限りなく低いが...Jリーグで指揮をとっている姿をみてみたいものだ。
レオナルド・ジャルディム
パリ・サンジェルマンという絶対的な盟主が存在するリーグ1でモナコを優勝に導いた名将。ジャルディム最大の武器は現有戦力を最大に活かす慧眼だろう。
モナコは財政危機の影響で、毎年最も優秀な選手を放出せざるを得ない。そんな過酷な状況下で、キリアン・ムバッペ、アントニー・マルシャル、ベルナルド・シウバ、ヤニック・フェレイラ・カラスコ、バンジャマン・メンディと若手選手の育成に次々と成功し、世界トップクラスまで育て上げた。今季は開幕から不振が続いて解任されてしまったが、就任初年度から昨季まで毎年UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得するなど、育成と成績の両面で大きな功績を残している。
当然、ジャルディムは世界屈指の人気指揮官であり、2022年ワールドカップのホスト国であるカタール代表やレアル・マドリードなどが水面下で招聘に動いていると報じられている。可能性は限りなく低いが...Jクラブで間違いなくみてみたい指揮官の一人だ。
アーセン・ベンゲル
イギリスメディア『スカイ』に監督復帰の時期を訊かれたベンゲルは「おそらく2019年の早い段階になるだろう」と回答。ご存知の通り、欧州主要リーグは秋春制で2019年初めはシーズン途中である。となると、どうしても春秋制を採用するJリーグで2019年シーズンからどこかのクラブを率いてくれるのではないかという期待が高まってしまう。
アーセナルで長期政権を築く22年前、Jリーグで指揮をとっていたベンゲル。古巣名古屋グランパス以外のクラブが招聘する可能性も十分に考えられるだろう。
ジネディーヌ・ジダン
トップチームでの指導はレアル・マドリードのみ。他クラブ、代表を指揮する姿をみてみたいと思うのはサッカーファンとして当然の帰結だろう(願わくばJリーグ)。
マンチェスター・ユナイテッド、バイエルン・ミュンヘン、ユベントスなどのメガクラブが招聘に興味を示していると報じられているが、憶測の域を出ない。世界中のサッカーファンとメディアが今後の動向を見守っている状況だ。
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