卓越したセンスや言動で「カリスマ」と呼ばれる人物がどの世界にも必ず現れる。それはサッカー界も同じで、独自のセンスやプレースタイルはサポーターを引き付ける。しかし、天才気質の選手たちにも陰りが見える瞬間が。そこで今回は、「カリスマ」を失いつつある5人の選手をご紹介する。
アルダ・トゥラン
クラブ:イスタンブール・バシャクシェヒル
卓越したボールコントロールはまさに天才。細かいタッチと緩急で、スピードはないもののディフェンダーをするすると抜いていく。そんな姿が印象的なトゥランだが、バルセロナでスタメンの座を掴むには至らず。アトレティコ・マドリードをリーガタイトルに導いたトルコ代表は、彼の履歴書に負傷の2文字を重ねるだけだった。2018/2019シーズンは母国のバシャクシェヒルに移籍している。
ナニ
クラブ:スポルティング・リスボン
ナニは世界屈指のプレーメーカーの1人で、ゴールのお膳立てだけでなく、ゴールを決める能力も兼ね備えていた。クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニーと共に素晴らしい時間をマンチェスター・ユナイテッドで過ごした。しかし、ルイ・ファン・ハールが監督に就任すると完全に招集外に。移籍を繰り返し、どのクラブでもスタメンに定着することはできていない。
マリオ・ゲッツェ
クラブ:ボルシア・ドルトムント
ドイツのブラジルワールドカップ優勝を決定づけた男は、ジョゼップ・グアルディオラが監督に就任したバイエルン・ミュンヘンに2013年に移籍。しかし、移籍後のドイツのメッシは彼がしてきたことを継続することが出来なかった。2016年にドルトムントに復帰したが、期待された活躍はできず。彼の才能はワールドカップでの活躍により誇張されたものだったのだろうか。ただ、確かに彼は輝いていた。
香川真司
クラブ:ボルシア・ドルトムント
2010年代前半の香川は間違いなくブンデスで最も輝いていたMFだった。2011年には国際サッカー連盟(FIFA)の選ぶ「2011年期待の若手13人」にも選出されている。そんあ香川は2012年にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍。しかし、そこで待っていたのは苦しい日々だった。「期待外れ」の声が日に日に大きくなり、チームからも構想外に。そして、2014年に古巣へと復帰を果たした。シーズン後半から出場機会の増え始めた香川は調子を上げ始め、復活の兆しを見せた。その後もペーター・ボス政権以外では着実に出場機会を得ていたものの、負傷やロシアワールドカップでの出遅れの影響もあり今シーズンはほとんどベンチを温めるか、ベンチにも入れない状況は長く続いた。移籍の噂も出始めている。
アンヘル・ディ・マリア
クラブ:パリ・サンジェルマン
2010年ワールドカップの活躍により、ディ・マリアは世界で最も素晴らしいウィンガーの1人として認知されるようになった。特にレアル・マドリードでのパフォーマンスは圧巻。ただ、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍により狂い始めた。パリ・サンジェルマンで少しづつ本来のパフォーマンスを取り戻しているディ・マリアだが、ネイマール、エディンソン・カバーニ、キリアン・ムバッペ、ユリアン・ドラクスラーの壁は厚く高い。現在は本職ではない左のインサイドハーフを主戦場にしている。
メスト・エジル
クラブ:アーセナル
「カリスマ」という言葉が最も似合うであろう稀代のプレーメーカーも、陰りを見せ始めている。もちろん、今でも彼のパフォーマンスが平均以上であることに変わりはない。しかし、世界最高レベルかと言われればそれは違うだろう。新監督ウナイ・エメリも采配に容赦はないようだ。まだまだ老け込む年齢ではない。もう一度アーセナルで自身の価値を再証明し、「カリスマ」ぶりを見せつけてほしい。
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