サッカースタジアムでサポーターは我を忘れて熱狂し、非日常を存分に楽しむ。日頃溜まったストレスを一気に発散させることは人生にとって不可欠なことだろう。ただ、熱狂的すぎるサポーターは少々度がすぎることがある。そこで今回は『planetfootball』が特集した「サポーターがスタジアムで投げ込んだユニークなもの」をご紹介する。
手押し一輪車
南米のサポーターは熱狂的で有名だ。事件が起きたのは2004年コパ・リベルタドーレスのサンカエターノ対アメリカ。試合に敗北したアメリカのサポーターは激怒して暴徒化。相当な重量であろう手押し一輪車がピッチ上に投げ込まれた。南米のフーリガンは驚異的だ。
死んだ魚
ドイツ3部のハンザ・ロストック対カールツァイス・イェーナの一戦で、カールツァイスのテラスに死んだ魚が投げ込まれた。この件に関してクラブはリーグの公式サイトで「誰も傷付いてないし、何かを意図して行われたことではないでしょう。ただ、死んだ魚を投げても美味しくはなりません。そこまで怒らないでください」とサポーターに注意を促した。
牛の頭
世界屈指のライバル関係にあるドイツのRBライプツィヒ対ディナモ・ドレスデンの一戦で起きた。ディナモ・ドレスデンのサポーターが、(レッド)ブルズの愛称で知られるライプツィヒの選手に対して牛の頭とコインを投げ込んだ。牛の頭を購入するのに一体どのくらいの費用がかかったのだろうか。責任を取る形で、(投げ込んだサポーターが愛するはずの)ドレスデンがドイツサッカー連盟に罰金5万4000ポンド(約800万円)を支払うことになった。
豚の人形
イングランド3部のチャールトン対コベントリー戦では、両チームのサポーターが試合前に豚の人形をピッチに投げ入れた。両チームともサポーターが自チームのオーナーに対して不満を抱いており、クラブ売却を求める抗議活動の一環として投げ込みが行われたようだ。
モペッド(ペダル付きオートバイ)
2001年、インテルのサポーターはアタランタのサポーターのモペッド(ペダル付きオートバイ)を盗み、わざわざサン・シーロの2階まで運んで、1階席へと落下させた。けが人は出なかったが、その手間のかけ具合が話題となった。
車のドア
ワールドカップの大陸間プレーオフで激突したチリ代表とニュージーランド代表。理由は不明だが、チリ代表のサポーターが車のドアをスタジアム内へ持ち込み、ウォーミングアップ中にピッチへ投げ込んだ。スタジアムのアナウンサーがチリ代表のサポーターに向かって「車のパーツを投げないでください!」と懇願していたことが話題となった。
ドーナツ
クロアチアの名門ハイドゥク・スプリトのサポーターはピッチ上へ一斉にドーナツを投げた。同クラブの会長はパン屋を営んでおり、そちらに集中すべきだ、との抗議の意味を込めてドーナツを投げたようだ。
ビーチボール
コアなサッカーサポーターならば、「リバプール、サンダーランド、レイナ、ダレン・ベント、ビーチボール」でピンとくるだろう。2009年のプレミアリーグ、サンダーランド対リバプール。リバプールサポーターが試合中にピッチへ投げ込んだビーチボールによって、シュートコースが変化し、リバプールが決勝点を許して敗北するという珍事件が起きた。
豚の頭
フットボール史上最も有名な「ピッチ上に投げ込まれた特殊なもの」だろう。レアル・マドリードへと禁断の移籍を果たしたルイス・フィーゴに対してバルセロナのサポーターは豚の頭を投げつけ、憎悪を露わにした。
キャベツ
イングランド2部のアストン・ビラは今月2日にプレストンと対戦。試合前、アストン・ビラのスティーブ・ブルース監督はサポーターからキャベツを投げつけられた。試合後会見でブルース監督は「どこにも敬意なんか存在しないね。キャベツの意味は投げつけたやつが知ってるんだろう」とコメントしている。
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